書評:成功する事業計画書のつくり方

BCGの先輩で、戦略コンサルタントの秦充洋さんの新刊「成功する事業計画書のつくり方」を読みました。

秦さんは、BCGご卒業後、医療情報サービスのケアネットを創業され、同社はマザーズに上場と、ベンチャー創業・経営の後、現在は、新規事業開発や起業家の育成に力をいれていらっしゃいます。

 

私も同じ事業開発畑なので、困ったときは、「秦さん教えてくださいっ!」と頭を借りに行くことがしばしばある方です。その秦さんが、セミナー等でレクチャーしてきた内容を惜しげも無く書いてくださっている本です。「プロは何を考えて事業計画を作っているか?」を知りたい人、そして何よりも、「人を巻き込んで事業を成功させたい。で、どんな事業計画を作りたい?」と悩んでいる方に、是非読んでいただきたい本です。

 

特に、第6章「人を動かす事業計画書」は熟読をおすすめします。中でも、「6つの原則を守ってストーリーを作る」は、私がGE時代、ジェフ・イメルトをはじめとするシニアマネジメントから投資のGOサインを貰うときに気をつけていたポイントである「WHYを先に出す」などが具体的に書かれています。P262-263のストーリーのひな形は、コピーしてノートに貼り付けて、繰り返し読み直し、自分のプレゼンは大丈夫かチェックするために使いたいと思いました。

 

内容もさることながら、漫画大好き人間としては、事業計画という内容を分かりやすく書いた漫画部分が受けました。P62の「保育園を増やすだけで少子化が防げるか?」という漫画は、「素朴な疑問や問題意識を大事にする」ってこう表現すると分かりやすい!と、私のつぼにはまりました。

 

次回は、是非、事業開発の人材評価について踏み込んで書いていただきたいと思います。大企業で事業開発を20年ほど行って来たのですが、成功率5%と言われている新規事業をやり続けられるエース級の人材を確保するのに常に悩んできました。そして、いろいろな人事評価の仕組みを試行錯誤して作って来ました。また、2012年に独立してからは、クライアント企業で事業開発の人材育成について議論になることがとても多いテーマです。この辺りを深堀して欲しいと切に願っています。

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