【オペラ】トリノ王立歌劇場「椿姫(La Traviata)」

Traviataナタリー・デセイのヴィオレッタが日本で観られる!!!!
もぉ、わくわく、わくわくしながら、今日この日を待っておりました!
トリノ王立歌劇場「椿姫(La Traviata)」」を観てきました! 本日が東京では最終日。初日よりも最終日の方が練れてるだろうという思惑で、最終日の今日のチケットをゲット! 一番前のお席だったので、かなりよく見えました!
デセイは、来日キャンセルするのではっ!?と、最後の最後まで、ホントにくるのかどうか心配だったのでしたが、無事来てくれました!! 生デセイは、ちょっと前に話題になった夢遊病以来です。
数年前に声帯ポリープの手術をしてから、歌い方を変えてきたデセイで、ここ最近、中音がすごく充実してきているので、夢遊病のときにも、おやっ!?と思ったのですが、今回は、リリコ的な要素も求められるヴィオレッタをどう歌い上げて行くのかがとっても気になっていました。
演出と舞台美術がすごくよくって、デセイもその中で、小悪魔的魅力を振りまきながらも、道を踏み外してしまった女の悲哀を実に見事に表現していました。今年始めにみたデヴィーアのヴィオレッタとはまったく異なるヴィオレッタです。デセイならではの軽さをはすっぽく娼婦的に見せながらも、透明感のある声を武器に、安っぽくなりすぎないで、悲哀を実に見事に表現していました。
はぁ...ため息でちゃいます。
「ああそはかの人か〜花から花へ」はその難易度の高さで有名ですが、コロを得意としているデセイが歌うと、それは難しいパッセージなのにそんなにさらっと歌えちゃうのねっ!と、感動。コケティッシュに歌う様は、本当にあでやか。個人的には、最後の「さよなら、過ぎ去った日々よ」は、もう少し息絶え絶えに歌って欲しかった... とはいうものの、そこは涙ぽろぽろで観ていました。
アルフレードのマシュー・ポレンザーニは、METに通い詰めていたときに、何度も観ていますが、相変わらず素敵なお声。リリック・テノールってホントに素敵...と毎回思います。
ジョルジュ・ジェルモン役のローラン・ナウリにもしびれました。デセイとの夫婦共演は実は私は観るのははじめて。ヨーロッパだと結構共演しているらしいのだけれど。とっても深みのある、そして、感情を抑えた表現で、父親の哀しみを表現していて、とっても良かったです。「プロヴァンスの海と陸」が終わった瞬間、会場はブラボーと拍手の嵐。素敵です。
そして何よりも、今回は合唱が良かった! ヴィオレッタとアルフレードとジョルジュ・ジェルモンの3人で決まってしまうようなトラヴィアータですが、合唱がここまでレベルが高いと、ホント、別ものに聞こえます。合唱にも細かく指導つけたんだろうなぁ〜と思う程、シンクロナイズした、本当にレベルが高い合唱です。
素晴らしいトラヴィアータで、いつまでも音楽に浸っていたい、素晴らしい舞台でした。
本日は東京での最終日とあって、トリノ国立歌劇場からの垂れ幕があったり、デセイが(他の日もやっていたのかもしれないけれど)拍手の拍子をとって、踊ったりするアンコールで、とっても楽しかったです! いつまでも拍手が鳴り止みませんでした。
すばらしい舞台、本当にありがとう!!!

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