マノン

Photoローマのオペラハウスは、6年前にイタリア留学していた時に、訪れた場所。そのときは、私の師であるスザンナ・リガッチ先生が歌っていらっしゃって、とにかく、先生が歌っているお姿にドキドキしました。今回は、出張でローマへ行ったので、あまり時間が無かったけれども、オペラを見る時間だけはなんとか確保。先生のレッスンが思い出される中、最初に入ったときにはドキドキしすぎて中をしっかりと見る余裕が無かったのだけれど(そして学生だから安いお席しか買えなくて、見回す広さも無かったけれど)、今回はしっかりと中もチェック!
外でネット予約したチケットをピックアップしようと待っている間に日本人の3人組の方にお声をかけられたのですが、「こちらにお住まいですか?」と聞かれました。どこに行ってもそう聞かれるのは、なぜだろう!?観光客に見えないのかしらん...


Photo_2今回の演目はマスネの「マノン」。アベ・プレヴォーの小説「マノン・レスコー」が題材です。同じ題材によるオペラは他にもプッチーニの「マノン・レスコー」を初め、数多く存在しておりますが、やはり、現在は、プッチーニのものが有名なのではないかと思います。


私はあまりマノンを歌うことはないのですが(レッジェーロだから)、勉強になる作品なので、見ることができて良かったです。

#本当にカラカラで演るロミジュリが見たかったのだけど、そちらはスケジュールの都合上見られませんでした(涙)
作品や演出、舞台美術、衣裳など、とても勉強になりましたが、なぜかマノンはとってもビブラートがかかっていて、こんな歌い方でいいのか!?と突っ込みを入れたくなる程。マスネがフランス人だからって、やっぱり、これはベルカントで歌ってよ〜と、嘆き悲しみながら聞いたのは私だけでしょうか!?
それにしても、こんなメロドラマティックな話、今の日本のドラマでは絶対やらないだろうなぁ〜と思いながらも、そして、ビブラートかかり過ぎと文句を言いながらも、3幕あたりからどんどん引き込まれてしまいました。
最後のマノンが息絶えるところは、私も呼吸をしてなかったようで、歌い終わった瞬間に、はぁ〜とため息をついてしまいました。そういう意味では、ビブラートがかかろうと、演技力あるんだなぁ〜〜と、感動。
5幕は、涙、涙、涙、でした。
終了後は、歩いてホテルに戻ったのですが、なぜかプッチーニのマノン・レスコーの「さよなら、この小さなテーブルよ」を歌いながら帰りました。イタリア人グループが通りかかったときに、拍手を頂いて、ちょっぴりご機嫌。
ホテルにつく直前、暑かったのと、拍手を貰って機嫌が良かったのと、ホテルが遠くて、歩き疲れたので、ジェラートをゲット。いちじくとマスカルポーネのジェラートでした。美味で、「くぅ〜〜」となりました♩
素敵な素敵な夜でした。
#一人だったのが残念だけど

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