(Study) 書道
11月は激務だったのと、過労から体調を崩してなかなか書道へ行けなかったのですが、1か月ぶりに書道のクラスへ。
相変わらず高野切第三種をやっています。
本日は963番と964番を臨書。
何か所か突っ込みたいところはあるけれど、かなりいい感じに書きあげられたような気がします(気のせいかも!?)
特に963番はすごく親近感のわく歌で、書いていて、気持ちが入っていくのが分かりました。(時代は全然違うけど)
山種美術館蔵のもので、先日見てきました。
0963 をのゝはるかせ あまひこのおとつれしとそいまはおも ふわかれかひとかとみをたとるよに
0964 つかさとけてはへりけるときによめる たひらのさたふむ うきよにはかとさせりともみえなく になとかわかみのいてかてにする
この963番は他人事とは思えないほど、しっくり気持ちが入る歌です。
山彦が行って帰ってくるようにあなたを訪れたいのはやまやまですが、この際はそれを遠慮したいと思います。意外な事件のために、我が人かの区別もないほど気も動転している時期なのですから。
いったい何の事件だったのか? まだ調べておりませんが、近く調べたいと思います。宮仕えの貴族の心痛は、会社員の我々と同じか!?と、思うほど、平安貴族の心痛を訴える宮仕え関係の歌は数百首ありますね...
964番は、ちょっと私には理解不能です。
この苦しい世の中には門があってそれが閉まっていると思われないが、どうしてわが身を出家を願ってもおもいきってこの世の外にでられないのだろう。
こういう意味らしいですが、これって出家を願っている歌でいいんですよね!? と、思いながら臨書をしていました。
さて、この人は出家を願っているのか、願っていないのか!?
複雑な心中だったのでしょうか?
こうしていろいろと臨書していくと、古今和歌集っていい歌がいっぱいあるなぁと思います。
秘密のプロジェクト(3月には公開します)も着々と進んでいるため、高野切第三種を読み返す日々で、すっかりかなを読むのが苦にならなくなってきました。
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