(Movie)道~白磁の人~
東京独女スタイル様のご招待で「道~白磁の人~」を観てきました。
ストーリー(eiga.comより)
日本統治時代の朝鮮半島で植林事業に勤しみ、民族間で争いあうなかでも信念を貫いて生きた実在の青年・浅川巧の半生を描いたドラマ。監督は「光の道」「火火」の高橋伴明。主演は浅川役に吉沢悠、浅川と親交を深めた李青林に韓国人俳優のペ・スビン。
2年ほど前に山梨出張の際に読んだ原作「白磁の人」が映画化されたので、とても楽しみにしていました。原作では朝鮮の山の4割を復元した等、どのくらい浅川巧が貢献したのかが描かれていたのですが、映画では、どちらかというと、民族間の対立の中での友情をメインに描かれていたので、ちょっと残念。
原作を読んだ当時のブログにも以下のように書いていました。
当時の朝鮮は、日本が持ち込んだ地籍法によって、多くの土地が没収されて、日本からの移民へ次々と払い下げられ、土地に愛着がない新しいオーナーたちは、木を伐採したあと、売り払ってしまったため、禿山となってしまっただけでなく、保水力を失って洪水を起こしてしまう、人間が災いを起こしている状態でした。この状態を危惧し、「朝鮮松の露天埋蔵発芽促進法」を制定し、朝鮮の山の4割を復元したというのだから、月並みな言葉だけれど、すごいとしか表現しようがない。心の底から湧き上がる信念と執念に基づく行動が、大きく世界を変えるのだと改めて思い知らされました。
民族間の対立の中で育まれる友情に対する「心の底から湧き上がる信念と執念に基づく行動」は非常によく描かれていたことと、家族の湧き上がる暖かさが非常にうまく映画化されていたこと、なぜこのタイミングでこの映画がリリースされるのか憶測してしまうほどのタイミングだなぁというのが、見終わった直後の感想です。
(総合評価:★★★☆☆ 民族対立は100年経ってもなくならないのだと、とても悲しくなりました)
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