オッフェンバック―音楽における笑い
ダヴィット・リッサン氏の「オッフェンバック―音楽における笑い」を読みました。
Bookデータベースには以下のように紹介されている本。
”嘆く代わりに笑いの音楽を!笑いの天才オッフェンバック!愛とエスプリに満ちた肖像画を描き、主要作品を音楽的に、そして台本との関連で丹念に分析してゆくことによって、オッフェンバックの喜びや笑いやパロディの秘密を暴き、ナポレオン三世の独裁金権政治“第二帝政時代”を浮き彫りにしている。 ”
日本語で読めるオッフェンバックの評伝は数が少ないので、まず、「貴重な資料」だと思います。また、オッフェンバックの生涯だけでなく、彼の作品の解説に重点が置かれていて、オルフェをはじめ、彼の代表作はすべて押さえられている点が、初心者の読者には親切。彼の作品リストってあまり無いので、音楽をやる人にとっては、非常に貴重なリスト。
私は彼の作品を好んで歌うので、作曲者を理解し、作品を理解することで、表現力があがることを期待しながら、読みましたが、読み物としても非常に面白かったです。
オッフェンバックの「追い出された亭主」の楽譜を世界中で探したドタバタ劇は、mixiなどにも書いていたのですが、彼のスコアの入手は本当に難しい。そのスコアの分析なんて、さらに入手不可能・・・ なので、この本はずっとずっと大事にしておきたいです。
オッフェンバックのような「笑い」のエスプリをもっともっと日常に導入したいな。(自省をこめて)
(総合評価:★★★★☆ 若干事実関係の指摘が甘くない!?)
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