イタリアは素晴らしい、ただし仕事さえしなければ
時事通信社のジュネーブ特派員だった加藤雅之氏の本、「イタリアはすばらしい、ただし仕事さえしなければ」を読みました。
《目次》
はじめに スイスから見た異次元世界
序 アルプスを越えれば
第1話 教皇死去と新教皇——そのときイタリア人は
第2話 オリンピックはイタリア流運営で
第3話 なぜベルルスコーニなんて人が首相だったのか
第4話 英語ができなくて何が悪い
おわりに 実はいいかも(?)、イタリア
イタリアに住んでいたときを思い出しながら、大爆笑。
トリノオリンピックのくだりは、究極のマイペースな人たちに囲まれてそんなところで仕事をしなきゃいけない著者がちょっとだけ気の毒になりました。
#イタリア人の元ルームメートに、トリノオリンピックで盛り上がってるんじゃない?とメールを送ったら、「トリノ?イタリアじゃないわよ」なーんて平然といってのけたことを思い出し、さらに爆笑。イタリアは都市の寄せ集めでできた国で、都市ごとに統治されていたので、都市が違うと「同じ国」という意識は薄いよう。
でもイタリアに住んでいたり、イタリアで仕事をした人が、ほとんど皆同じよな感想を持つところに、イタリアの魅力があるんだろうなぁ〜。いい加減なんだけど、あつい人たち。私もぜーったいイタリアで仕事はしたくないです。もっというと、旅行には行きたいけれど、二度と住みたくない!
コンクラーベの頃は、私もイタリアに居たので、第1章はひとごととは思えず、第2章のトリノの話は、気の毒になり、第3章では失言に笑い、第4章では「そうそう、こいつらそうなんだよ〜」と激しく頷き、しかしおわりにでは、彼のイタリアへの愛情をかいま見て、私もそこが魅力だよなぁ〜と同調。
イタリア人と文化を理解するには、面白い1冊だと思います。
原稿の書き過ぎで肩こりがひどくて気分がブルーだったんですが、大爆笑して一気に元気になりました(笑)。
(総合評価:★★★☆☆ タイトル通りの本だなぁ〜)
イタリアつながりで、以前ご紹介した「シモネッタのデカメロン」とそこに出てくる「ミンキエッティ」も思い出しちゃいました。こんなのを出してくるのはイタリアくらいですよね〜。フランスはもう少しお上品に思います。
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