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Photo_2PhotoBCG時代のメンターだった内田和成さんがブログでご紹介していたメディアの支配者」を早速ゲット。高熱は下がったものの、なかなか微熱が抜けないので、仕事から帰るとベッドへ直行。眠くなるまでゴロゴロしながら本を読む。体調が優れないときは、本がこの世にあって本当に良かったと心から思います。本が無かったら、この時間も辛いだけだものね...

出版社/著者からの内容紹介(amazon.co.jpより)
歴史は繰り返される。
日枝久会長率いるフジテレビは、堀江貴文のマネーゲームによって危うく乗っ取られかけた。フジサンケイグループが内包していた経営上の「弱み」を、巧みに衝かれたのだ。
フジサンケイの支配者は、創立者・鹿内信隆、二代目・鹿内春雄、そして娘婿・宏明の鹿内家三代と入れ替わったのち、日枝が謀議を巡らしクーデターによってそれを追い出した。日枝は、新たな支配者として君臨した。
しかし鹿内一族は、グループ支配のカギとなるニッポン放送株を容易に手放そうとはしなかった。「乗っ取り屋」日枝は、鹿内家の影響力を排除するため株式の上場に走ったが、それが自らを地位を危うくすることになるとは想像もしていなかった――。
15年に及ぶ信じがたいほどの取材量によって、フジサンケイグループの暗部を余すところなく明らかにする。
鹿内家の内部文書、多くのフジテレビ、ニッポン放送、産経新聞社員の証言によって、知られざるメディアの裏面がはじめて説き起こされる。
戦中・戦後の混乱を生き抜き、梟のように奸智に長けた創始者・信隆。
プリンスとして育てられ、数々の結婚、離婚を繰り返し、現在のフジテレビの基礎を作った夭折の天才・春雄。
エリート銀行マンから春雄の死によって唐突に後継者に指名され、奮闘むなしく日枝に追い落とされた娘婿・宏明。
そして巧みな根回しと戦略によって現在のグループを率いる日枝久。
「支配者」たちの歴史は、そのままこの特異なメディアグループの歴史でもある。

和成さんも書いていらっしゃいますが、ボリュームがあるのと、内容が濃いので、さーっと読める本ではありませんが、事実は小説よりも奇なりと言いますが、下手な小説よりもずっと面白い内容で、どんどんハマって行く自分に気づきます。果たしてどこまで本当なのか疑問が残るので、近しい方々にインタビューをかけようと思う程、ほんとにこんな話あるの!?というエピソードがありますが、自分の人生を振り返ってもドラマみたいなことがおきたりするので、もしかするとほんとなのかな〜とも思ったり。
それにしても、執拗という程の執念がなければ、これほどの取材を1冊(上下だから2冊か)の本にまとめあげることが出来ないと思いますし、細かい事柄をきちんと描写しながらも、ストーリーとして展開できる構成力が素晴らしいです。時系列に書いているわけではなく、クーデターから始めることで、読者をぐぐっと掴み、そこから過去にさかのぼり、フジサンケイグループが出来上がって行く様を描く。映画を見ているような感じで、ホリエモン事件が記憶に新しい(もう新しくないか...)ので、映像が頭の中で組立てられて行きます。
この本にハマるのは、構成の良さが大きいのではないかと思いました。とにかく、面白い本です。読むのに時間がかかりますが、夏休みの読書におススメの1冊です。


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