【本】山田耕筰「生まれ月の神秘」

Photo_4海外にいるとなかなか日本歌曲を練習する機会がなく(先生が見つからないので)今までほとんど歌ったことがないのですが、4月21日のチャリティコンサートではじめて日本歌曲を歌ったところ、とても評判が良かったので、日本歌曲をゼロから練習しようと、山田耕筰漬けになっています。
山田耕筰の自伝や様々書物を読んだり、そこから滝廉太郎、平井 康三郎、團 伊玖磨、中田喜直...と、日本歌曲史のあちこち飛んで行って迷宮に入ってしまっているのですが、山田耕筰が「生まれ月の神秘」という日本ではじめての星占い本を出したことを知り、音楽には関係ないのに思わず本をゲットしてしまいました。

内容(「BOOK」データベースより)

童謡「赤とんぼ」の作曲者山田耕筰は大正14年、日本で最初の星占いの本を出版した。人間を見つめた深いまなざし、大正ロマン薫る傑作を復刻。

これは星座ではなく、月別に書かれているのですが、今の星占いの内容とあまり大きく変わらない内容で、驚きました。ご本人は原本があると書かれているのですが、解説の鏡リュウジさんは原本は見当たらないと書かれており、多分ご本人がまとめられた内容なのでしょう。

当るも八卦、当らぬも八卦と、古い諺はもうします。真理の中にも迷信があり、迷信の中にも真理は潜んでいます。果して迷信か果して真理か保証の限りではありませんが、ともかく私一人にあてはめて、恐ろしいほど的中する不思議さに、この「生れ月の神秘」を筐底から取り出して、世間にその価値を問うことにしました。

こう書いている山田耕筰さんの書かれている内容を読みながら、その価値は、今も続いているので、日本に持込まれた功績は大きなぁ〜〜、「さくらさくら」や「あかとんぼ」も歌い継がれているんだけど〜〜、と、語りかけてしまいました。
今でこそ当たり前のように雑誌やウェブに星占いが載っていますが、原点はここだったんだ!と新しい発見があります。そしてこれを書いたのが、著名な音楽家である山田耕筰さんだということにも驚きでした!!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


アーカイブ

ページ上部へ戻る