紅葉・鯉・温泉
寒暖の差が激しいところのほうが、紅葉が綺麗だそうです。上杉神社では、もみじが黄色から赤に移り変わっている最中で、とてもきれいでした。
謙信時代には200万石あったのに、後に15万石まで削減されても、なお、越後時代からの家臣のリストラを行わず、米沢藩を運営していったのはすごいと思います。上杉神社を歩きながら、私が運営をしていく立場だったら、どういう策を練っただろうか?とひたすら考えました。
上杉鷹山は、傾いた米沢藩を救うために「大倹約令」を発し、まず、役人の贅沢や無駄を正すことからスタートし、農政を改革し、教育を推進し、そして、産業を発展させていきました。また、自給自足を推奨し、農家だけでなく全ての家で、庭の半分に貧しい土地にも強い植物を植え、食料にすることを推し進めたそうです。
仕事をしていると、リストラできるとどれだけ楽になるだろう?と思うことがよくあります。しかし、今のこの時期に、上杉家が治めた米沢の町に来たのは、神様から「リストラをしなくても、頭を使い、乗り越える方法がある」ということのお告げなのでしょう。
頭を使った後は、のんびりするために、小野小町も入ったという小野川温泉に行きました。夏はほたるがたくさん飛ぶことで有名な川のそばの露天風呂。町が寂れてしまったときに、町おこしの一環として作られたそうです。川のそばについたて程度の囲いがあり、石で温泉を囲っているだけの簡素なものでしたが、開けた感じで気持ちよかったです。ここは100万円程度の投資で、町おこしに一役買ったそうで、全国的に有名になったそうです。お金をかけずに集客をする。上杉家が米沢藩に浸透させた「節約して、頭を使い困難を乗り越える」文化がここにも生きていたようです。
硫黄成分の温泉だったので、傷口にめちゃくちゃしみて、入った瞬間痛くて泣きそうになりましたが、傷は少し良くなったみたい。また、川のそばの紅葉がとても綺麗で、リラックスタイムになりました。
夜は名物の鯉料理。
鯉の薄作りは芸術品でした。初めて食べましたが、とってもあっさりしていて、淡白な味でした。泥臭いといわれていますが、鯉専門店で食べたからかもしれません。泥臭い感じはまったくありませんでした。
鯉は捨てるところが無いそうで、骨もうろこもおせんべいのようにして食べるそうです。うろこのおせんべいは、うろこという感じは全然しませんでした。美味しかったです。
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