21グラム
アメリカで2000人の患者の臨終に立会い、統計を取った数字。臨終前後の体重差は、21グラムだそうです。21グラムとは、人が死ぬときに失う重さなのですね...
先日見た友人の舞台と同じように、一連の事件をばらばらにして構成されているため、最初の方は非常に分かりづらく、話がまったく見えてきませんでした。もしかして私って頭悪い?と思いながら、しかし、先日友人が書いた脚本と似たパターンなので、後半に期待しながら我慢してみていくと、ばらばらだったピースが繋がっていき、1つの物語になっていきます。
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロという豪華なメンバーが、ひとつの心臓をめぐって交差する3人の男女の運命を演じています。心臓移植を待つ重病の男、事故で家族を失ってしまった女、事故で女の家族を殺してしまった男との、その三者の関わりを描き、それぞれがそれぞれの日常を生きていますが、ある事件を通して、密接に絡みあっていきます。
「人生の悩み」がこれほど全面に出されている映画はあまり無いのではないでしょうか。登場人物が皆、悩んで悩んで悩んで... 悩みすぎてよれよれになっていきます。
私はここまでいろんなことを悩まないなぁと思いました。そして、絶望の果てに見出す希望の光がこれほどまでに心を揺さぶるとは思いませんでした.
総合評価:★★★★☆
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。