今週の知的ジャグリング|2025年3月第2週
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「不確実性を味方にする視点」をテーマに、今週も気になるニュースにコメントしました。偶然をどう活かすか、多様性をどう組み込むか、そして技術や伝統をどう未来につなげるか。4つのPickを中心に、今週のポイントを振り返ります。
▶ 1. DEIは「義務」ではなく「戦略」
トランプ氏の反DEI大統領令、控訴裁が当面の執行認める
(The Wall Street Journal/2025/03/15)
DEI(多様性・公平性・包摂性)は、企業が持続的に成長していくうえで欠かせない基盤です。今回の判決はあくまで一時的な執行容認であり、今後も議論は続くでしょう。ただし、政治の動きとは関係なく、企業がグローバルで競争力を維持・強化していくためには、多様な価値観を“戦略”として活かす視点が求められます。
🧠 ジャグリングポイント:政治×企業経営×価値観設計
→ 国の動きに左右されず、自社の信念を競争力へと昇華する。
▶ 2. iRobot、ルンバのその後
もしアイロボットが倒産したら、あなたの「ルンバ」はどうなる?
(CNET Japan/2025/03/13)
Amazonの買収破談や中国勢の台頭により、iRobotが追い込まれています。私は、iRobotの技術や理念がこれで終わってしまうのは惜しいと感じます。たとえば、家電業界で急成長しているハイアールのような企業が、技術やブランドを受け継ぐことで、次の成長につながる道もあるはず。技術革新の火を絶やさないパートナーシップに期待しています。
🧠 ジャグリングポイント:ブランド×技術継承×パートナー戦略
→ 応援してきた技術の未来を、次の担い手とともに描く。
▶ 3. 三菱鉛筆、伝統から革新へ
創業138年目の史上最高益。「三菱鉛筆」がいま絶好調だ
(NewsPicks編集部/2025/03/15)
Lamyの買収には驚きましたが、「実用性×デザイン×高級文具」という新たな領域への挑戦が見えてワクワクしました。私自身、ジェットストリームが好きすぎて、モンブランのボディに入れて使っているほど。インド市場への進出や「Lakit」のようなクリエイティブな取り組みも、単なる筆記具メーカーを超えた価値提案になってきています。
🧠 ジャグリングポイント:老舗×グローバル戦略×体験価値
→ 守るべきものと変えるべきもの、その選択がブランドの未来をつくる。
▶ 4. 人生に戦略はあるか?
人生に経営戦略はありますか?
(おもしろくて仕事のためになる本の話/2025/03/07)
キャリアを振り返ると、偶然の連続で今があります。でもその偶然に流されるのではなく、いつでも動ける準備をしていたからこそ、変化に対応できたのだと思います。「完璧な計画」よりも、「変化の中で前に進める力」が大切だと改めて感じました。
🧠 ジャグリングポイント:偶然×準備×サバイバル戦略
→ 何が起きても動ける自分を、日々の選択でつくっていく。
✍ 今週の総まとめ:偶然と多様性を、武器に変える
「多様性をどう扱うか」「伝統をどう変革するか」「偶然をどう活かすか」——これらはどれも、“正解がない問い”です。けれど、だからこそ、そこに戦略が生まれる余地がある。
社会もキャリアも変化のただ中にあるからこそ、自分の中に一本の軸を持ち、しなやかにジャグリングしながら進んでいく。それが、私たちが今週見つけた「前に進む力」でした。
来週もまた、社会を知的に読み解くヒントをお届けしていきます。
知を解きほぐし、問いを編もう。
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