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先日読んだダイヤモンド・オンラインの「私がゴールドマン・サックスの面接試験に落ちた理由」という記事に、投資銀行の採用には数字力が求められると書かれていた件で、私も自分のキャリアを振り返って、「学生時代に身につけておいて社会人となって本当に良かったと思えたスキルは何だろう?」 と、考えてみました。

 

以下の3つが今のところ、学生時代に身につけておいて本当に良かった!と思えるスキルです。

  1. 効率のいい勉強のやり方
  2. Excel、Access、プログラミングを使って統計解析をするスキル (PC/ITスキル×数字力)
  3. アウトプットを作り上げる(=結果を出す)マインドセット

効率のいい勉強のやり方

語学、ロジカルシンキング、会計、財務、法律、生命倫理……。

 

社会人になってからの方が、学生時代よりも勉強したと言い切れる程、社会人になってから勉強をいろいろとしました。

 

仕事をしながら、勉強する時間を捻出するのは、非常に難しい。平均勉強時間7分という数字も出ているくらい、社会人になったら勉強する時間が無いです。

 

特にアメリカの大学で、音楽活動をしながら、研究所で働きながら、2つの学位(情報科学と統計学)を取ったので、学生時代は本当に寝ている暇がありませんでした。効率よく勉強しなければ、大量に出る宿題をこなせない。いい成績が取れない。3時間以上の睡眠時間も欲しいし、友達とも遊びたい。(結局、友達と遊ぶのを優先して、大学時代の睡眠時間は平均3時間を超えることはほとんどなかったのですが。)

 

そんなことから、「短期間でがーっと集中して勉強をする」集中力と「全体像を捉え、その中からもっとも必要な知識を抽出して記憶する&本質が何か自分の頭で考えるクセ」が身についたことは、社会人になって本当に助かっています。

 

例えば、私は英語以外に、複数言語を学ぶ必要に迫られましたが、それぞれの言語で、頻出単語1000語を頭から覚えていき、なんとかその言語で仕事をしなくてはいけない環境で生き残れました。これも、学生時代にISOの同時通訳という無謀な超高額バイトに手をだし(20年前に8時間40万円という驚異的なバイト料!)、よくしりもしない半導体分野の用語を片っ端から頭に詰め込んでいく際に、そこで使われていた10年分の論文や資料を形態素解析をして、対訳表を作ると言う、なんとも情報科学の学生らしいことをやり、2日間生き延びた経験から、頻出単語リストを作るということを考え、実践しています。

 

大学時代、何かを必死に学んだ経験、効率よく学ぼうとシステム化したスキルは、社会人になってから重宝しています。

 

Excel、Access、プログラミングを使って統計解析をするスキル (PC/ITスキル×数字力)

統計学科出身なので当たり前なのですが、統計解析を一通りやってきたことで、何か言われてもさくっと解析ができるというIT×数学の力は今になって役立っています。

 

20年前の統計学科卒は就職先はないと言われている程人気のない分野でした。が、学生時代に取った統計を応用したビジネスコンサルティングの授業で、近くの小売店でPOS情報を解析し、棚陳列を変えることで売上をどう改善できるかということをやり、いずれ絶対この領域は伸びる!(&超面白い←どちらかというとこちらの方が強かった)と思って、情報科学と一緒に学位を取りました。

 

そんなわけで、社会人になって、特にコンサルティングファームに入ってから、事業会社(メーカー)にうつっても事業再生などを手がけるようになると、この「さくっとExcelやアクセスやプログラムを書いて、統計解析をして、原因を追究できる」スキルは役立っています。自分で手を動かさなくても、誰かに頼むときには、「こうやっておいて」といえるし、相手が提案してきたやり方が「絶対間違ってる」とスパっと言えるのは、仕事の手戻りが少なくってホントに良かったです。学生時代にまじめに授業を取っておいてよかった!

 

アウトプットを作り上げる(=結果を出す)マインドセット

分からないことだらけの中で、どうやって物事を前に進めるのか、道筋をつけ、成果物を作り上げるマインドセットが身についていたことは、社会人になってから非常に役だっています。

 

大学の情報科学の宿題では、私が在籍した25年近く前から「コンパイルできて、テスト問題をクリアできたプログラムのみ提出可能」でしたので、宿題も「とりあえず何か書いて出せばいい」わけではなく、「最低限動くもの」でした。動くものができるまで、徹夜で作業。最初は体力でカバーしていたけれど、徹夜を続けると、2か月ほどで使い物にならなくなるので、最初の1か月でほとんどの学生が方針転換を迫られ、効率よく、分からないものをどうやったら分かるようになって、そして、「動くもの」を創りだせるようになるのか、工夫を始めます。

 

今でも覚えていますが、コンピューター・ウィルスの授業では、ターゲットのPC以外感染させたら即退学 だったので、提出するにも、自分の首(新聞でトップ記事扱いになるだろうから就職ができなくなり一生ダメになる可能性大!)がかかっていて、提出ためのエンターキーを押すことができず、何度も夜中に泣いたことがありました。そんな授業だったので途中でドロップアウトする学生が続出。私はどうしても取りたい授業だったので、最新の注意を払いながら、宿題をやり、「絶対ミスが無いっ!」と確信を持てるようになるまで勉強した授業でした。

 

10代で研究所に入ってプログラムを書いていたのですが、その頃には、「絶対動くものを作る!」という意識がきちんと醸成されていました。社会人になってからも、「成果が出ないならそれは仕事ではない!」という妙な意識だけはあって、アウトプットを出すことにこだわって来れたのではないかと思います。アウトプット(=結果)を出すマインドセット。これを学生時代に身につけられたのが、本当に良かったと思っています。

 

今回は、学生時代に限ったお話です!社会人になってから身につけた良かったものは、そのうちに書きますね。

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