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絵: かたぎりもとこ

絵: かたぎりもとこ

数字をゼロから作り出すのは、慣れないうちは非常に難しいと思います。私は特にこの試算がとても苦手で、上司や先輩から何度も「誰がこんなバカを雇ったんだ!」と怒鳴られました。そのたびに、半泣きになりながらも、数式に添削を入れてもらうことで、少しずつ身につけていきました。先輩から、ある程度の量をこなすとどんどんできるようになっていくものだと言われ、半信半疑でしたが、街やオフィスで見かけたものを数字で考えてみる練習を毎日続けたことで、身につけることができました。

 

この練習をするときのポイントは、正しい答えを出すことではなく、仮定を置きながら数字で考えてみるプロセスを身につけることなので、自信がつくまで、とにかく量をこなしてみましょう。

 

たとえば、リニューアルされたAという乗用車が売れていると新聞で読んだ後、たまたま、街を歩いていたらAという車を見かけたとしましょう。そこで、何も考えずに通り過ぎるのではなく、Aの売上がどのくらいあるのか試算してみましょう。

 

まず試算のための式を作ります。

 

Aの売上=Aの金額×Aの台数

 

Aの金額は、このタイプの乗用車ならたぶん150万円くらいでしょう。

 

次に、Aの台数を考えます。

 

Aの台数=国内の乗用車数×Aのシェア

 

この数式ができたら、1番日の項日の国内の乗用車数の試算方法を考えます。

 

国内の乗用車数=日本の世帯数×世帯の乗用車保有率

 

日本の世帯数は約5200万世帯ですが、乗用草保有率はよくわからないかもしれません。6〜7割くらいが持っているのではないでしょうか? わからない場合はざっくりとした数字でかまいません。

 

2番目の項目のAのシェアは、仮説がないので、日の前を通り過ぎる車のうち何台がAか数えてみて、そのときにサンプリングした数字を使ってみればいいと思います。だいたい0.5%くらいだとしましょう。

 

こうして数式ができたら実際に数字をあてはめていきます。

 

Aの売上=Aの金額(150万円)×日本の世帯数(5200万世帯)×世帯の乗用車保有率(70%)×Aのシェア(0.5%)=約2730億円

 

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