キャリアアップEnglishダイアリー
一年の計は元旦にあり。
今年こそは、キャリアにつながるスキルを身につけたいと考えている方へ。今年は英語で日記をつけてみませんか? この連載は、毎日英語で1~2行の日記をつけるお手伝いをするものです。
用意するもの
- お気に入りの手帳
もともと私はB6サイズを使っていましたが、ロシア語を勉強するようになり、ロシア語日記のために、もっと持ち歩きのしやすい小さ目サイズの手帳を使っています - ペン
英語力ってキャリアアップに不可欠なんでしょぅか?
一般的にキャリアのある人ほど年収が高いと言われています。
そこで、英語と年収の関係を調べてみると…「+40%」。女性で、英語を仕事で使う人と使わない人とでは、年収に、なんと40%もの開きが出るのです(2005年H月16日付朝日新聞「英語できる女性、年収4割高い 1万4千人調査」鹿野繁樹大阪府立大講師[当時]の調査結果より)。
英語力だけでキャリアアップが図れるほど世の中甘くはないのですが、ある程度の収入を得て、それを自己成長のために投資できるようになるには、英語力を身につけるのが近道だと思います。
私自身のキャリアを振り返ると、ビジネスの基礎的なスキルと併せて英語力を磨いていったからこそ、今のポジションにつけているのだと思います。また、英語ができなければ、多くのキャリアアップの機会に恵まれなかったと思います。
私の経験から
「継続は力なり」この言葉はすべての学習に当てはまりますが、特に英語については、英語を母国語とする人たちと意思疎通が図れるようになる目安と言われているTOEIC730点レベルの実力を身につけようとした場合、ある一定量の学習時間が必要になります。
そんなこと頭ではわかつてはいるけれど、なかなか続けられない……。
私もその一人でした。高い授業料を払って語学学校に入ってみたものの、仕事の忙しさを言い訳にいつの間にか足が遠のいてしまったり(結局、24回コースのうち、行けたのは最初の2回だけで本当にもったいなかった!)、毎日がんばって勉強するんだと意気込んでみたものの、いつの間にか部屋の片隅に積み上げられていたり。英語学習で有名な方が、あるインタビューで単語帳を作成すべきだとおっしゃっていたのを真似て単語帳をつくり始めたけれど、2日で挫折。
根性が足りないから?努力が足りないから? と、自己嫌悪に陥り、さらに学習が進まないという悪循環に陥りました。
一気にまとまった時間を取ろうとするから続けられないのであって、毎日ちょこちよこと隙間時間を活用し、しかも日常生活の一部に組み込んでしまえば、だれにだって続けられることなのだと気づくまでに、紆余曲折がありました。
そこでスタートしたのが、「仕事で悩んだことやわからなかったこと、自分の成長につながる発見などを英語で日記として綴ること」でした。バツグの中にB6サイズのノートを入れて、通動時間や隙間時間に、ちょこちょこと気になることを英語で書いていきました。
わからない単語や表現は日本語で書き、週に1回、日曜日の夜にその部分を辞書で調べたり、1週間で学んだことや悩んだことをまとめて自分の傾向を分析したりしました。
もちろん、最初のころは、小学生の夏休みの日記!?と思うほど稚拙な文章でした。恥をさらすようで書きたくなかったのですが、第1日目の日記です(恥ずかしい!)。
I met Mr XX I ate Chinese food at the restaurant Delicious!!
いったいどこがキャリアアップ日記なんだ!?と思われる方もいらっしゃると思います。私も今読み返してみると、恥ずかしくて、焼き捨てたくなります。
しかし、毎日1行でもいい。書き続けていくと、そのうち、少しずつですが、自分の感じたこと、考えたことを言葉に紡ぎだしていく力がついていきます。だれかに読ませるわけではないのですから、整った文章を書く必要はなく、心に浮かんだことをつらつらと書き連ねていけばいいのです。
日記がいいのは、相手を必要としないこと。一人でいつでもどこでもできることです。電車の中でも、英語で書いていれば、中身を読まれる心配もあまりないです(日本語だとついつい視界に入ってしまいますが)。
また、間違った文法で書いていても、いずれ自分の間違いに気づくときがやってきますので、まずはどんどん書いてみることが大事です。
1日1文でOK!
まずは、「仕事に関することで、思ったこと、やったこと、学んだこと」を書いてみましょう。1文ですから、時間も数分。帰りの電車や友達との待ち合わせ時間にちょこちょこっと書くだけで、英語が自分のものになっていきます。
そうは言っても何を書いたらいいの?と分からない人のために、このブログでは毎月テーマを設定して、ビジネスシーンで役立つ基本的なフレーズや、その背景にある考え方をインプットしていきます。
「書くことが思いつかない!」という方や、「テーマを決めて勉強したい!」という方は、この毎月のテーマを利用して、自分がオフィスにいる場面を想像しながら、英作文をしてみましよう。
英語力だけでなく、ビジネスの基礎体力をつけられる!
そんな英語勉強をしてみませんか?
(この連載は、2007年12月にThe Japan Timesより出版した「キャリアアップEnglishダイアリー」をベースに、加筆・修正しています)
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