思考力Exercise12: 過激な意見に耳を傾けよう

過激な意見

絵: かたぎりもとこ

過激な意見を言ったり、行動をとる人はついつい敬遠されがち。しかし、その中には新しいビジネスチャンスが眠っているのです。アイディアに詰まったらその過激な発言や行動をしている人に直撃インタビューしてみましょう。そして、「なぜそういう行動に出ているのか?」について情報を収集していくことで、新しいアイディアが出てくるのです。

 

他人ではなく、自分の過激な行動でもかまわないのですが、自分がなぜそういう行動に出るのか、分析を自分でするのは意外と難しいので、まずは他人の行動をベースに考えてみるとよいでしょう。

 

具体的な事例をあげましょう。私は有名な虫嫌いです。あちこちのブログやFacebookで「秋山ゆかりさんほどではありませんが……」と書かれてしまうくらいです。

 

都会育ちではないので、虫と共に育ってきたはずなのですが、自宅のドアに蛾が張り付いているだけで家には入れないし、ゴキブリが自宅に出れば自宅放棄して友達の家かホテルに泊まるくらいです(その間に友達やパートナーに頼んで処理をしてもらいます)。あまりの恐怖に汗が止まらず、心臓はバクバクですから、同じ部屋なんかには絶対に居られません。以前住んでいたマンションは川のそばで、夏は共同玄関のドアに蛾がびっしり。あまりの恐怖に殺虫剤を常にバッグに入れていました。

 

虫が苦手

絵: かたぎりもとこ

そのくらい有名な虫嫌いの私に対して農薬メーカーからきた依頼が、「新しい画期的な殺虫剤を作ること」でした。プロジェクト開始にあたり殺虫剤がどのように虫に効くのかDVDで見せられたときには、あまりの恐怖に叫びながらイスから落ち、プロジェクトが本当にできるのか疑われたりもしましたが、この過激な反応がいいアイディアを生むきっかけになったのです。

 

ある夜、私のバッグの中身を見たクライアントから、「秋山さん、なんで大型の殺虫剤がこんなところに入ってるんですか?」と聞かれました。自宅のドアの説明をしながら、大型のものを持っているのは、すぐに殺虫剤がなくなってしまうからと言うと、「少量でも虫は死にますよ。動いているのは死んでいるけれど神経が痙攣しているだけなんですよ」と言う。「頭では死んでいるとわかっていても動いているのが怖いから、かけ続けるんじゃないですか」と言うと、それは論理的にはおかしいと言われ、「それでもイヤなものはイヤなんですっ!」とロジックぶっとびモード。

 

あっけにとられたクライアントを目の前にひらめいてしまいました。すぐに動かなくなるような殺虫剤を開発したらいい。そうしたら、大型の殺虫剤を持ち歩かなくてもすむし、ちょっと高くても、とっても嫌いなものを排除するためなら人はお金を払います。そのアイディアをクライアントに伝えたところ、即採用。試行錯誤の末、瞬時に虫が動かなくなるような殺虫剤をマーケットに投入し、大ヒットとなりました。

 

こういう過激な行動をする裏には何らかの理由があるのです。それを商品・サービス化できればヒット間違いなし。

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