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絵: かたぎりもとこ

絵: かたぎりもとこ

私は普段は自宅ケア派ですが、大きな仕事が終わったり、結婚式やパーティーなどの大きなイベントの前には、ネイルサロンヘ行くこともあります。女性の読者のみなさんもそういう方は多いのではないでしょうか。そこで、今回は、ネイルサロンの売上を試算してみましょう。

 

ここでも売上高の計算方法はレストランと同じです。

 

売上=1人あたりの単価×人数(1人あたリネイルに使う金額×利用者数)

 

まず1人あたりの単価を計算してみましょう。ネイルバーでは、ハンドとフットがあります。

 

ハンドとフットの単価を計算してみましょう。サービスには、ケアとカラーリングの大きく分けて2種類があります。

 

ハンドの場合、ケアまですると6500円、カラーリングのみだと2000円くらいが単価になります(私が行っているサロンの金額なので、みなさんのお近くのところとは違うかもしれませんが… ‥)。なお、計算をシンプルにするために、ジェルネイルやスカルプチャーは取り扱っていないという前提にします。ちなみに、私はジェルネイル派なので、マニキュア時代のお話で仮定しています。

 

フットの場合は、ほとんどの人がケアとカラーリングの両方をします。これは月に1回程度しかカラーリングしなくていいからだそうです。そこで、ここでは分けて考えません。フットの場合は、平均で1万円くらいが単価になるでしょう。

 

次に1日の利用者数を計算します。

利用者数=ハンド利用者数+フット利用者数

ハンド利用者数=ハンドの台数×回転数×利用率

 

ハンドの台数が3台、開店時間は午前11時から午後9時までの10時間、1回の施術が1時間なので、1日10回の回転数、利用率は7割程度と仮定すると、ハンドの台数3×回転数10×利用率鰤で21人が利用することになります。

 

ハンドの利用者はケアまでする人とカラーリングのみの人に分けなくてはいけません。一番早いのはお店の人にどのくらいの比率か聞いてみることです。私が通っているところはだいたい2:1の割合でカラーリングのみの人が多いそうなので、それを参考にしました。

カラーリングのみの利用者= 21人×66%=4名

ケア&カラーリングの利用者=21×33%=7名

 

フット利用者数=フット台数×回転数×利用率

 

フットの台数が1台、開店時間は午前11時から午後9時までの10時間、1回の施術が1時間半で、1日6回の回転数、50%の利用率とすると、フットの台数1×回転数6×利用率0.5で3人が利用することになります。

 

ここまで試算できたら、あとは全体を組み合わせるだけです。

 

売上= ハンド売上+フット売上=7万3500円+3万円= 10万3500円

ハンド売上=ケア十カラーリング=6500円×7名十2000円×14名=4万5500円+2万8000円=7万3500円

フット売上=1万円×3人=3万円

 

お店の1日の売上は10万3500円です。

 

絵: かたぎりもとこ

絵: かたぎりもとこ

 

 

こうやって試算してみると、架空のお店ではありますが、このお店、全然ダメだということがわかると思います。私が通っているところは、美容院とエステサロンと併設になっているところなのですが、そこの店長が「ネイルサロンだけで展開しているところって信じられないです。うちは併設だからなんとかやっていけてますが、サロンだけでどうやって利益を出してるんでしょう」とつぶやいていましたが、なかなか難しいビジネスのようです。

 

自分ではいけてる企画だと思っていても、実際に数値化すると全然ダメだということがよくありますので、必ず試算してみましょう。

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