思考力Excercise 18: シティウォッチング

絵: かたぎりもとこ

絵: かたぎりもとこ

意外と簡単に気づく力を育てられるのが、街を観察することです。気づきの場面が多い人は、普通の人だったら見過ごすようなことにも、「あれっ、何か違う!」と気づくアンテナが立っています。このアンテナを街を観察することで磨いていくのです。

 

たとえば成功している飲食店のオーナーは、車で道路を走っていると、新しくできたお店や潰れてしまったお店が、自然と目に飛び込んでくるそうです。「ここは立地条件がいいはずなのに、いつも3カ月おきぐらいにテナントが替わっているな。なんでだろう?」といつも考えているうちに、ビジネス的に成り立つ立地のポイントが見えてくると聞きました。

 

ところが失敗する飲食店のオーナーは、気づくアンテナが弱いために、立地のポイントをはずしてしまうそうです。

 

ちなみに私もおじさんのスポーツ新聞を見ているうちに、「あれっ、千葉ロッテはほかの球団と違う」と気づいたり、駅の広告を眺めていて「伝統芸能をビジネスにしたければ道にすればいいんだ!」と気づいたりしますが、初めから気づくアンテナを持っていたわけではありません。

 

仕事ができる上司や先輩の気づく力を間近で見ることで、「これじゃまずい」と思った私は、意識的に周囲や社会の動きを見る様々なエクササイズをしました。その1つがシティウォッチングです。

 

よく利用するのが、渋谷の駅前にあるスターバックス……とあちこちで書いたり話していたら、いろいろな方から声をかけられるようになってしまったので、最近は場所を移しましたが、渋谷のQフロントのスタバは今でもたまに利用します。2階の窓際の席に座って、街を歩く人たちの様子を観察し、メモをとっていきます。たとえば雑誌で「今、○○が流行っている」といった記事を読んだとすると、ホントにそれが流行しているのか、実際に人数を数えてみたりします。ビジネス誌の編集の方に、インタビューを受ける際によく驚かれるのですが、私は何でも数字として残しています。

 

そのほか、次のような質問を自分にして、街を観察し、メモに残していきます。私は仕事で使うのでメモを残していきますが、メモを残さなくても「意識を持って観察」していれば、心の中にしっかりと焼き付くので大丈夫です。

 

新しくできたお店はないか?

そこには前に何が入っていたか?

どのくらいの期間あったお店なのか?

新しいプロモーションのスタイルはないか?

新しく掲載されている看板広告はどんなメッセージでなりたっているか?

などです。

 

私はわざわざシティウォッチングという時間を作らず、移動中や人を待つすきま時間にシティウォッチングの時間を組みこむようにスケジューリングしています。1カ月に1〜2回くらいやるだけでずいぶんと感度が高まってきます。

 

また、お友達と一緒に眺めてあれこれと言い合うのも、違う視点に気づけてとても面白いです。私は小学校時代からの幼馴染みとあちこちの繁華街を一緒にふらついて、「こんなのがあるよ〜」「あ、こっちも面白い」と遊んでいます。そして、自宅に戻る途中で今日気づいたことを一気にノートに書き出していきます。職場の同僚とだと視点が似通ってきてしまうので、なるべく全然違う分野で、違う生き方をしている人と一緒にやるのがコツです。

 

こうしたことを重ねていると、世の中で新しい変化が起きたときに、雑誌やテレビよりも先に、「あれっ、いつもと風景が違うぞ」と気づくようになります。自分でも知らないうちに、アンテナの感度がよくなっているのです。

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