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Klmit今年はクリムト生誕150周年の節目の年なので、ウィーンではクリムトの特別展示会がいろいろと計画されているようです。昨年からスタートしたクリムトとホフマンの2人にスポットライトをあてたベルベデーレ(下宮)で行われている展示会に行きました。
クリムトは分離派を立ち上げた1897年に会長に就任し、わずか20年で美術に限らず音楽、建築、科学などの領域へのまでもを巻き込み、新しい文化を作って行きました。もちろん、非難もおおかったのですが。私はクリムトがイタリア、フランスだけでなく、日本文化も緻密に勉強し、それを自分の制作に活かして行った勉強熱心さや、常に前をむいた旺盛な好奇心が、とても好きです。
今回の特別展示では、長年一緒に仕事をしてきたホフマンとの共同制作の歴史が分かり、そして、非常に立体的な展示(建築物の一部を再現するなど)になっていて、楽しめました。
12また、クリムトとホフマンについて知ってもらうという試みで、A3の紙が壁一面に貼ってあり、それをべりっとめくって持って帰れるようになっています。持って帰って来たものを床に並べてみるとこんな感じになります。裏にびっちりとドイツ語と英語で展示のポイントがまとまっていて、こうやって「手にとって持ち帰らせる」テクニックは勉強になります。
ベルベデーレの上宮では、クリムトのKissをはじめ、今回初めて展示される作品等、世界最大のコレクションを誇るウィーンならではの作品が並んでいます。何度も訪れているところですが、毎回、コレクションの展示の仕方が変わっていて、違った視点から楽しめるのもいい点です。
シーレの作品も数多く展示されていましたが、独自路線を走っていたシーレ画風は実はあまり好みではなく、見るだけ見ました〜という感じですぎました。
絵はよく分からないけれど、好き、嫌い、どちらでもないのどれかに当てはまり、あまり考えずに見ることにしています。以前は好きではなかった作品が、好きになってたり、以前はまっていた作家から遠ざかったり...というのはよくあること。食わず嫌いをしてなんでも見てみるっていうのがいいのかな?と思ったりしています。

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