思考力Exercise 3: 「ダイエット」をテーマに2次元で考える――マトリックスを活用しよう!
今回は、ダイエットを事例に全体像をとらえるエクササイズをしてみましょう。
ダイエット――女性にとっての永遠(!?)のテーマ。とはいえ、最近はメタボリックシンドロームが話題となり、男性にもダイエットブームが広がりつつあるようですが。
ダイエットをすると決めたらみなさんは最初に何をしますか? まず何キロ落としたいか(あるいは増やしたいか)目標設定をしますよね。そのためには、まず現状認識が必要なので、体重測定が不可欠。
現状: 体重52キロ、体脂肪率28%
目標: 体重47キロ(―5キロ)、体脂肪率22% (―6%)
提案書の作成の基本となるのが、①目標設置、②目標と現状のギャップ分析。このダイエットの事例でも最初に押さえるポイントです。
さて、どうやってその目標を達成するかその実施プランを考えなくてはいけません。食事制限? それとも運動?
この具体的なダイエット方法のプランを考えるときに役に立つのが、ダイエット方法についての全体像をとらえる2×2のマトリックス(映画ではありませんよ!)です。
たとえば2×2のマトリックスを使って、図1、図2のようにダイエット方法をとらえることができます。このマトリックスをベースにどのようなダイエッ卜方法があるのか、ダイエット法の全体像を知るための「枠組み」を作り、その枠の中に自分が知っているダイエット方法や、調べたダイエット方法をリストアップしていきます。
図1の事例は、食事と運動の組み合わせでしたが、ほかにも図2のような2×2のマトリックスを作成することができます。このように、2×2ですべてを表すことはできませんが、 マトリックスをいくつか書いてみて、実現するのに最も重要なポイントをカバーしているマトリックスを採用し、実現方法を検討します。
たとえば、食事や運動などの具体的な方法はどうでもいいから、とにかく短期間でお金をかけずにダイエットがしたい! という方には、お金×時間のマトリックスで、お金と時間を最もかけずに実現する方法を選択します。いやいや、私はバランスよく食事と運動を組み合わせてダイエットする! という方には、食事×運動のマトリックスから、ダイエット方法を選びます。あるいは、お金はかけられるけど、絶対に運動だけはしたくない! という方は、お金×運動というマトリックスを作り、その中のお金(多)で運動(少)の中にある方法から選びます。
このように、ダイエット方法の全体像をとらえる際に、2×2のマトリックスを使うことで、ダイエット方法が整理でき、自分がどのような方法でダイエットをするべきか、その具体的な施策が見えてきます。
今回は、ダイエットの事例で2×2のマトリックスを使いましたが、このマトリッタスは様々なところで使うことができます。たとえば、 マーケティング施策の提案をする場合は、「アンゾフの成長マトリックス」と呼ばれる図3のマトリックスを使って、マーケティング施策の全体像を提示することができます。この全体像を使って議論をしたうえで、どのオプションと打ち手に注力するのかを決め、提案書を構築していきます。
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