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サントリーコーヒーやミスチルやキリンビールの広告を誰でも一度は見た事があるはず。その広告を手がけているアートディレクターの森本千絵さんが書いた「アイデアが生まれる、一歩手前のだいじな話」を読みました。

 

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彼女の仕事への考え方や取り組み方が丁寧に書かれている本です。何かを作り出す新規事業や広告業界の人だけでなく、どんな仕事にも自分なりのポリシーを持つこと、そして仕事を完成させるために徹底して仕事をすることなど、仕事をする”基礎”が書かれているので、自分の仕事の仕方を振り返るのに非常にいい1冊となりました。

 

特に私には第3章の「あくまでこだわるとき、こだわりを捨てるとき」と第4章の「本物の追求」が参考になりました。

 

「流された場所で、どう生きるかは自分が決める」で書かれていた内容は、多くの人がキャリアの中だけでなく、人生の中で出逢う「自分にはどうしようもできないこと」に対して、どういうスタンスで臨めばいいのかということが再認識できます。頭では分かっていても、本当にどうにもならないのか?と思うときもあるので、その切り分けをどう他の人は考えているのか。特に、自分と同じ年代の女性がどうとらえているのかを知ることは、とても参考になりました。

 

「最後の最後まで貫く意志を、プロフェッショナルと呼ぶ」のところでは、ここ最近、社内・組織政治に身を投じすぎではないかと懸念していたところだったので(これも不可欠なものではあるのですが)、初心にかえって、自分が本当にやるべきことは何か、それを貫くために何をすべきかと自分のキャリアを振り返る時間を作るきっかけになりました。

 

自分のキャリアや人生の置かれているポイントで、本の読み方は変わってくると思いますが、「極めている」人の書いている本は、大きな刺激をくれるだけでなく、自分の行動や考え方を振り返るためにとても大事だなぁと改めて思いました。

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