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 Had I right, for my own benefit, to inflict this curse upon everlasting generations?.  – Mary Shelley “Frankenstein”

自分だけの利益のために、後々の世代にまでこんな呪いを負わせる権利が、私にあるのだろうか? ―メアリ・シェリー 「フランケンシュタイン」

2月13日に出生前診断とその国際動向2のシンポジウムが行われたので、私の周囲では、最近出生前診断についての議論が再加熱しています。

 

ちょうど、今月のNHK 100分de名著は、「フランケンシュタイン」。今月の番組を見るにあたって、「フランケンシュタイン」を読み直していたら、第20章に、上記の名言が出てきました。

 

フランケンシュタインを創りだしたヴィクターの上記の発言は、彼のおごりが神の領域に踏み込ませ、そして、その命を摘み取る殺人行為の2つの罪があるのではないでしょうか。

 

NHKの100分de名著にも書かれていますが、生殖医療の発展というのは、ともすると神の領域に踏み込んでいるもので、しかしその倫理性についての議論はしばしば避けられてしまうものです。

 

ブログに上智大学のコミカレで行われた「生殖医療・倫理・法」の授業のまとめをのせているので、この領域の内容が気になる方は、お読みください。

 

科学者としてのモラル、そして、利用者のモラル、その両方が問われる時代になっているのだと思います。

 

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