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絵: かたぎりもとこ

絵: かたぎりもとこ

自分で書いた企画・提案によってどのくらい売上やコストに影響が出るのかは必ず試算しなくてはいけません。今回は、売上を試算するのに必要な「基本数字」を覚えます。次週、実際に売上試算をおこなっていきますので、しっかりと頭に入れておきましょう。

 

基本数字1: 自分の会社の数字

 

自分の会社の主要部門別売上高、利益率、社員数などの基本的な数字は押さえておきましょう。ホームページや会社案内に載っている情報は最低限覚えておくべき数字で、できれば四季報などに載っているレベルの情報を頭に入れておきましょう。さらに、商品・サービス別の平均単価なども覚えておくと便利です。この自分の会社の数字を基準として、多いか少ないか、高いか安いかを判断するために必要なものです。

 

基本数字2:競合の会社の数字

 

競合の会社、特に、業界でNo.1と言われている会社と、自分の会社とはぼ同じくらいのレベルにいる競合会社の最低2社分は頭に入れておきましょう。覚える数字は、自分の会社の数字と同じ数字を覚えればいいです。私は最近記憶力が悪くなっているので、これらの数字を手帳に貼り付けておいて、必要に応じてこっそりチェックしています。

 

基本数字3:人口、経済規模などのマクロ的な基本数字

 

市場規模などがわからないときに試算するための基礎となる数字です。これらの数字は年々変化していきますし、最後のひと桁レベルまでの細かい数字は、売上試算をする際に要ありませんので、だいたいの数字を押さえるだけで問題ありません。

 

日本の人口:1億2700万人(東京都の人口:1335万人)

中国の人口:13億5700万人

インドの人口:12億5200万人(最近中国やインドなどが著しく成長しているためこのあたりの数字も押さえておくと便利)

世界の人口: 72億7600万人

 

基本数字4:生活の中での数字

 

基本数字1から3は「MUST KNOW (絶対知っておかなければいけない数字ですが、余裕のある方はこの基本数字4も覚えましょう。具体的に何を覚えるかというと、スーパー、ドラッグストア、コンビニなどでお買い物をしているときに、自分が買っているもの、あるいは、自分は買わないブランドの商品を片っ端から頭に入れていきます。たとえば、大根。我が家の近所では、半分で85円、1本で133円で売っています。きちんと生活していれば何気なく感覚として身についている数字なのですが、意識的に数字を覚えるようにしましょう。

 

いったい何の役に立つの? と思われるかもしれませんが、新しい企画や提案を思いついたときに、これは大根よりも値打ちがあるだろうか? と考え、想定価格を決めるときに便えるからです。比較する対象が多ければ多いほど、より正確さが出てきます。必要なときにスーパーやドラッグストアを見て回るのでもいいのですが、より多くの判断基準となる数字を持つことはプラスになりますので、私は苦にならない範囲で覚えるようにしています。

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