SWITCHING TIME

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渡辺千賀さんからものすごいとおススメされて、早速ゲット。Richard Baer医師が書いた「Switching Time: A Doctor’s Harrowing Story of Treating a Woman With 17 Personalities」 。
日本語訳は出ていないようなので、英語版を頼んだのですが、これがなかなか到着せず、ようやく入手。洋書ってなかなか届かないのが問題です。
さて、この本ですが、子供の頃の虐待がもとで多重人格になった女性の実話。
カレン・オーバーヒルさんは赤ちゃんのころから、父、母、祖父によって壮絶な虐待を受けた結果、2歳から34歳の17人の人格を作り上げてしまいます。
まず、この虐待の詳細が延々と書かれているのですが、信じられないくらい(ところどころとても悲惨で読めないくらい)、壮絶な虐待。
こんなのを赤ちゃんの頃から受けていたら、誰だって想像上の人格を作って、生き延びようとするだろうなぁと。。。でもなぜこの子は生き延びれたのだろう?
私なら絶対自殺する。そんな壮絶な幼少時代を過ごす。
そして、何よりもすごいと思うのは、人間の強さ。
このままじゃだめだと、精神分析医のベア氏に自ら助けを求めるところも、そして、この障害を治すために、この17人格を統合していくのですが、それを助けてくれるお父さんとお母さん役が自分の中にできていて、どうやったら最後までやっていけるのか、詳細な指示のメモを作っているのです。
このカレンもすごいし、それを助けてなんとか治そうとする医師もすごい。
人間の底にある力ってすごい。
それに比べて、自分はなんてぬるい人生なんだっ!と思わざるを得ない。がんばろう。
(総合評価: ★★★★★ 文句なしの5スター)

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