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Photo中国ドラマ「三国志」の続きです。
司馬懿が大出世したり、周瑜が孫小妹を使った美人之計など、波乱に富んだ「荊州争奪」は過去4部の中で、一番面白く、勉強になった部分です。誰を真似してキャリアを築くか、考えると面白いです。私は相変わらず孫権派。以下、人物別の面白かった点です。
司馬懿

曹操に出仕することになるエピソードも笑えるが、(曹操に部下になってくれと頼まれてるのに、仮病まで使うのだから)、計算され尽くしているその行動1つ1つに、すごいっ!となるのです。
曹操の息子の曹沖の補佐となるが、曹沖が毒殺された後3年ほど喪に服す。野心ありまくりなのに、中長期線を繰り広げるあたり、孔明といい司馬懿といい、やはり、若いのだから取れる戦略。
3年喪に服して忠義を見せると、曹操の後を誰が継げるかしっかり見極めて、息子を選び、その師匠となるのだから、すごい。曹丕を選ぶあたり、自分が完璧に操れると思ったのだろう。曹操が作り上げたものを「強奪」する片鱗が見える。キャリアで中長期戦略を繰り広げられる若手には、お手本となるような人だ。(頭の良さと博識ぶりが真似られるなら)

周瑜

この人はLIFO(Last in first out)だなぁ〜と、パートナーと見ながら話していたのですが、曹操討伐どうなった? なぜそこまで孔明にこだわる? 
孔明にこだわったためにドツボにはまり不幸街道まっしぐらの人生を送る。第四部の終わりで、周瑜がわずか36歳の生涯の幕を閉じるのですが、かの有名な台詞「天はこの世に周瑜を生みながら、なぜ孔明をも生んだのだ!」と絶命するところは、そこまでのとても周瑜に不利な描かれ方をしているからなのもあるけれど、「う〜ん、これを言いながら死ぬってなんか悲しいなぁ〜」と思わざるを得ず。

孔明

義を捨て簒奪したことを正当化するなどそれまでもいろいろとやってくれるのですが、この人ただもんじゃないっ!と思うのがやはり、周瑜の葬儀にしれーっと現れるところ。
自国の立場を考えて動いているのはよく分かるのですが... 殺されてもおかしくないような状態の呉に、周瑜の葬儀にしれーっときて、周瑜をたたえて泣きじゃくるのを見ると...
やっぱ狸だなぁ〜、政治力あるよなぁ〜、つらの皮厚過ぎ! って分かっているのはきっと魯粛だけなんだろうなぁ〜、みんな騙せちゃうのがすごいよなぁ〜、と、頭のよさだけではなく、その演技力と政治力にも感服。だから、周瑜は孔明に負けちゃうのですが... やはり同じ時代に生きたのが周瑜の不幸の始まりだったんだろうなぁ〜。軍師だけでなく政治家です。たぶん誰にも真似できない領域なんだと思いました。

劉備

「曹操が野村監督だとすると、劉備は長嶋監督だっ!」と我が家で言われるほど、家族は大事にしない劉備。「妻は死ねばめとれば良い.世継ぎは死ねば作ればよい」と割り切れるのは或る意味すごい、が、こんな人、夫に持ちたくないっ!!
それよりもすごいなぁ〜、やっぱり劉備は劉備だなぁ、この狸っぷりは劉備にしかできないし、2枚舌じゃなくって5枚舌くらい!?と思うのは、甘露寺での孫小妹とのお見合い。「劉備招親」(うそからでたまこと)は三国志でも有名なエピソードですが、結婚する気がない30も違う女の子を落としてしまうのだから、すごい。おじさんが若い女の子を口説き落とすときに使えるテクニックが詰まっている...かも!? 或る意味、みならって欲しいです...
その後、呉から現金をかすめとるのに、しっかり贅沢三昧な生活を演じてみせてるし、この劉備という人は、恐ろしいです。だから、イマイチ曹操に比べるとぱっとしない感があるのに、ここまでのし上がって来れるのねぇ... 野心丸出しの曹操と比べると、温和な感じがするけれど、野心つまりまくりです。

政治的にもビジネス的にも本当に勉強になるエピソードが大量につまっている「荊州争奪」はとっても面白かったです。第五部の「奸雄終命」も見始めたのですが、これも面白そうな予感です。

過去の関連記事:
三国志 第三部 赤壁大戦(第33話〜42話)
三国志 第二部 中原逐鹿(第19話〜第32話)
三国志 第一部 群雄割拠(第1話〜第18話)

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