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Photo_2最近ロシアづいているので、ロシアにちなんで、「終着駅―トルストイ最後の旅」を見ました。

内容(goo映画より)

戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」で知られるロシアの文豪・トルストイの晩年を描いた本作。妻を深く愛しつつも、農奴解放運動などのため、自分の著作権
を放棄し、農民たちの生活を助けようとしたトルストイと、純粋にトルストイのことを愛し、自らの生活と子どもたちの生活・財産を守ろうとする妻・ソフィヤ
の葛藤を、トルストイ主義者の純粋な青年・ワレンチンの目から描く。映画はワレンチンの初々しく情熱的な初恋と、トルストイ夫妻の50年以上にわたって積
み重ねられてきた夫婦愛を対比させ、男女の愛の複雑さと素晴らしさをしっかりと描いている。トルストイ夫妻を演じたクリストファー・プラマーとヘレン・ミ
レンの名演も素晴らしい。

歴史に名を残す悪妻として有名なソフィアは本当に悪妻なんだろうか!?

この映画を見ると(ヘレン・ミレンの演技だからかもしれないけれど)、ソフィアは夫に怒りながらも、怒りよりも夫を愛していたのではないか!?

悪妻ではなく、トルストイにとっていい妻(?の定義は難しいのですが)だったんじゃないのか!?

疑問符で頭が埋め尽くされてしまう程。

かわいいなぁ~と思ったシーンが(かわいいとは失礼ですが)、ソフィアの態度に怒って寝室を訪れたトルストイが、彼女のおどけた可愛らしさを見て、笑顔を浮かべてふざけ合うシーンなどは、見ていて、微笑ましいし、やっぱりこの2人は愛し合っていたんだなぁと思うわけです。

ソフィアがもしかするとトルストイの作品の(←作品というところがポイント)一番の理解者だったんじゃないかとも思えてくる、そんな映画でした。

トルストイの作品はかなり読んでいるのですが、私が好きなのは、「戦争と平和」とか「アンナ・カレーニナ」とか「復活」とかメジャーなものじゃなくって、初期作品集に入っている「家庭の幸福」とか「芸術とは何か」。

「家庭の幸福」は初期作品だからか、その後のトルストイを予感させるような文脈なんで、好きです。村上春樹も初期の作品が好きなのですが、人は変わるところと変わらないところがあるというのを初期の作品に見つけるのが好きだからかもしれません。

ちなみに、今読んでいるのは、トルストイの「人生論」です。「幸福の分配」について、いろいろと考えさせられますが、はっきりと言えるのは、私はトルストイアンにはなれないなぁ~。

私のロシアブームはいつまで続くのでしょうか!?
#今週はロシアブーム一時中断でハンガリーブームになる予定

(総合評価:★★★★☆ 演技がすごい!)

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