BLOG

ブログ

Photo_5「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」を見ました。ムッソリーニの最初の妻、イーダとの恋愛と、イーダとその子供、アルビーノ・ムッソリーニの人生を描いた作品で、ムッソリーニが政権獲得後に隠ぺいしたため、なかなか表に出てこなかった人々。

あらすじ(goo映画より)
イタリアに独裁政権を築き、ヒトラーと並び称され歴史に名を残したベニート・ムッソリーニ。ファシズムという言葉を生んだイタリアの独裁者として、本国では“統師(ドゥーチェ)”という愛称で今なお愛され続ける彼の陰には、イーダという、全人生を彼にささげた一人の女性の存在があった。若きムッソリーニと恋に落ちたイーダは、全財産を投げ打ってまで彼の理想を実現させるために身も心もすべてを彼に捧げる。やがてイーダは彼の息子を産むが、ムッソリーニはすでに家庭を持っていたことを知る。自分が彼の妻であり、息子がムッソリーニの長男であることをイーダは認めさせようとするが、ムッソリーニの支持率が急上昇する中、彼女は危険人物として排除されていく……。最愛の人から裏切られながらも人生を賭けて、信念を貫きとおすイーダの波乱に満ちた人生……歴史の闇に葬られた、愛の物語がいま明らかになる!!

作品の冒頭の政治集会で「「神に5分間あたえる、5分後わたしが生きていれば、神は存在しない」を言ってぼこぼこにされたムッソリーニを愛してしまったイーダの話は、多分映画化にあたり、美化したか、フィクションだった可能性があるなぁと思いながら見てしまいました。あぁ、年を重ねると、疑い深くなるなぁと思う自分にちょっぴり辟易。

全財産をなげうってムッソリーニをサポートし、彼の子供を産み、彼が政争で社会主義団体を追われれば、援助してファシスト党を作り、そこまでサポートしたのにもかかわらず、ムッソリーニが最高権力者になり、他の女性と結婚し子どもが生まれると、彼女と子供が邪魔になり、精神病院に監禁してしまう。ここに情も義もないんだろうなぁ。

精神病院に幽閉されようが、何度も脱出を試みて、ムッソリーニの妻でありつづけようとするイーダが、すごい。これを演じたジョヴァンナ・メッツォジョルノの演技も、ナタリー・ポートマンがブラック・スワンを演じた時のように、鬼気迫る演技。女ってすごいなぁ!男って腑抜け!?と、思わず思ってしまう描かれ方。

病院でその人生を終えたイーダ。そして、息子も20代で精神病院で病死したらしい。悲劇ではあるが、こういう運命に生まれついてしまったとすれば、それを幸せに生きる方法はなかったのだろうか?と自問してしまう。

(総合評価: ★★★★☆ いつの時代にも悲劇はある。強い生命力のある女性の生き方に惹かれます)

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA