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Photo年明けから読み始めていたのですが、他の本にかまけていて読み終わってなかった「イケズの構造」。

出版社 / 著者からの内容紹介(Amazonより)
京都に行った人なら一度は聞いたことがあるでしょう、「京都人のイケズ」。その信じがたく恐ろしい爆笑のエピソードから歴史的分析、誤解のツボと真相、声に出して読みたい京言葉、古典的名著のイケズ語訳まで、誰も語らなかったウラ・深層・ホンネ。イケズへの理解は深まるけど、もしかしたら京都人がもっと怖くなる? 「まま、ぞんぶんに笑って楽しんでおくれやす」。注目の京都エッセイストの抱腹絶倒の傑作エッセイ!

東京に転勤で引っ越してきて、友人に「いけずしないでよぉ〜」と言ったところ、「いけずって何!?」と聞かれて、いけずが標準語でなかったことを初めて知った私。
#標準語だと思い込んでいたものが標準語でないことをその後たくさん知るのですが.... また関西弁プラス英語風カタカナ発音で話すのはみっともないと上司に言われて、NHKのアナウンサー講座に通いましたね。「さくらんぼ」と「くつした」の発音は今でも混乱します。
京都だけでなく関西では「いけず」の感覚があると思うのですが、粋ないけずをしないと、場がしらけるだけでなく、自分の評価も下がるように思います
この本では、京都のいけずを題材に、京都の文化だけでなく、日本文化のベースにある「人との距離感をどう巧く取り扱うか」について語っています。
ちなみに、著者によると最高のイケズとは...
からかい、諷刺、様式性、メタファー、仕込み、考えオチ、理性的態度、シュール、品、リズム、論理性、意思、はぐらかし、笑うのすべての要素が入っているものだそう。
笑えるエピソード満載! シェークスピアや源氏物語の京都風現代版はもうおなかを抱えて笑いました。
(総合評価:★★★★☆ 「人との距離感をどう巧く取り扱うか」をきちんと解説するだけでなく、ユーモア溢れる文章が良かったです)


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