戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA
押井 守 氏と 岡部 いさく 氏の対談 「戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA」を読みました。
内容紹介(Amazon.co.jpより)
戦争を描き続けた男・押井守と戦争を語り続けてきた男・岡部いさくが「戦争の本質」に迫る!
押井 軍隊っていうのは、常にどこかしら妄想をはらむ部分があると思う。
自分が作り出したガジェットと心中しちゃうのか、それとも有効活用するのか。
これも言ってみればディテールから戦争の本質に至る過程のひとつの道筋には違いない。
僕はそれが仕事だから、戦争を考えるときにガジェットから考える。
岡部 文化の中の戦争の位置づけというか、戦争ってものをいつもファンタジーとか物語の世界を
棚にひょいっと上げて、そこで下から眺めて「あー、面白いね」っていうようなのが、
日本人の伝統的な姿勢じゃないですか。(本文より)
いま、日本に必要な『戦争のリアリティ』とは何か?
各界を震撼させる衝撃の問題作がここに登場!!
細かいところばかりを語っていて、全体論が見えない...というのが、率直な意見です。内容紹介のところで押井監督が「ディテールから戦争の本質に至る...」と語っているところからも分かったのかもしれませんが、ここを出版社が内容紹介としてピックアップした理由がここに詰まっているのが分かるのはある程度まで読んだ後。
自分にとって興味のある問題を掘り下げて考え、人と議論するときに、第三者から見たらどう見えるのか?と考えさせられた本でした。
(総合評価:★★☆☆☆ 押井監督は映像中心の方が彼の伝えたいことが伝わるように思いました。)
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