ソマリランド関連イベントで高野秀行さんに会えました!!
友人が「謎の独立国家ソマリランドでの挑戦!」というイベントの関係者だったので、お誘いを受けて、ワタリウム美術館まで行ってきました。
目的は、ゲストで呼ばれている高野秀行さんにお会いしたいため!!
昨年、『謎の独立国家ソマリランド』と『幼獣ムベンベを追え』を幼馴染から教えてもらって、高野さんの本にはまり、ブルドーザー読み(出ている本はすべて読むこと)をし、ご本人にファンメールまでしてしまった私!
その高野さんに会えると、わくわくしながら行きました。
高野さんに14日に行きます!とメールしたら、15日の間違いですよと丁寧に指摘され、スケジュール帳をみたら、14日のところにハートマークが大量に書かれていたのを消して、15日にあわてて変えてしまったほど、舞い上がっておりました(笑)
イベント会場を見回すと、100名近くが入っていて、数名の知り合いが来ていることに気づきました。そのうちの1人で、ゲストスピーカーの米倉先生。さすがに米倉先生をスルーはできなくて、ご挨拶に行きました。
米倉先生がゲストで出ることすら気づかなく、イベント自体に興味がないのは明白。高野さんファンで来ていた人は私も入れて数名だけでした。
で、いったいなんの会なんだろう?と、会場に入ってから、やっと気になって、周囲の人にヒアリングをしてみたところ、やっぱり興味のない領域でした(主催の皆様ごめんなさいっ!)
さて、高野さんに「次は何を手がけるのですか?」と質問したら、アジアの納豆だそうで、7月上旬に季刊誌「考える人」に連載が始まったばかりだと教えてくれました。
で、さっそく、家に帰って、Amazonでオーダー。
届くのが楽しみです。
納豆はアジアの他の地域でも食べられているそうで、その形状は様々なんだとか!
早く読みたいですね。
このブログを書くのに、高野さんのどの本をブログで紹介したかなぁ~と調べてみたら、なんと幼獣ムベンベを追えだけでした!!
私の中での高野さんの本のTOP3は、
1位: アヘン王国潜入記
ケシ栽培をやってみて、収穫したけしでアヘンまで作るだろうなぁとは想像できたのですが、それを吸ってアヘン中毒になってしまうとは!!
おぉ、想像以上の驚き!!
極限までやって、それを冷静に分析しながらルポとして書けるだけでなく、小さなミャンマーの村の人間模様、教育や経済状況まで、大きな視点から語ってくれるこの本は、私の中でダントツ1位!!
2位:幼獣ムベンベを追え
こちらは以前ブログで紹介しましたね。高野さんの第一作目の本で、まだ早稲田の学生だった頃に書かれたモノです。
その時に書きましたが、「めちゃくちゃで常軌を逸してるとしか思えない話なんですが、何かをやり遂げる時人はここまで知恵と体力を使って追いかける。そして自分も自分の周りも(読者も)その過程で世界観が変わる。」
極限まで突き詰めた先に見えるもの。それを追い求められる生き方をしたいなぁと憧れます。憧れるだけでなく、実践したいですね。
3位:謎の独立国家ソマリランド
「地上のラピュタ」「北斗の権を知らずして・・・」などのコピーもすごくいいのですが、なぜソマリランドが民主主義で、平和的に独立国家となったのか、などの政治的・歴史的・文化的背景がきっちりと書かれている点が新鮮。
そして、海賊のエピソード(ネタバレになるので詳しく書きません!読んでください!)など、もう「ありえない!!」という面白い事例満載です。
番外編として、今年発売になった対談集「地図のない場所で眠りたい」をあげます。
こちらで一緒に対談をされている角幡唯介さんの「雪男は向こうからやってきた」「空白の五マイル」も読みましたが、やはり私は高野さん派です。
自分の心と向き合った葛藤を読むのもたまにはいいんですが、高野さんのような人類学というか文化・経済へのアプローチというか、いろいろな人を巻き込みながら、”何か”を解き明かしていくという方が、私の好みにあうのでしょう。
この対談の何が面白かったかというと、角幡さんや高野さんがどうやって文章を書いているかということなどにも踏み込んだディスカッションがあるところ。
好きな作家さんのお話になると長くなってしまいますね。
高野さんの本をまだ読んでいらっしゃらない方は、是非是非この機会に、1冊読んでみてください!
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