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Photo_2年初めは恒例の三島由紀夫でスタート! ということで、今年1冊目は、三島が25歳のときにはじめて長期連載小説を執筆したという「純白の夜」を読む。大の三島ファンで、三島の作品はかなり読んでいるつもりでしたが、なんとこの作品にはまだ読んでいなかったのでした! これは、まずいっ!!
#ちなみに、いつも読むのは、「女神」。三島の中では一番好きな作品で、死ぬ時はこれと一緒に死にたいと、ベッドにおいている作品です。親友から「寝てるときに死ねるわけじゃないのに?」と言われようが、これと一緒に寝るんです(笑)

内容(「BOOK」データベースより)
昭和23年。村松恒彦は、勤務先の岸田銀行の創立者の娘である13歳年下の妻・郁子と不自由なく暮らしている。最近、恒彦は学習院時代の同級生、楠と取引が生じ、郁子もまじえての付き合いが始まった。楠は一目見たときから、郁子の美しさに心を奪われる。郁子もまた、楠に惹かれていき、接吻を許す。が、エゴチスト同士の恋は、思いも寄らぬ結末を迎えることに…。著者はじめての長期連載小説。

もともと自分が他人(男)にものすごく依存するタイプだったから近親憎悪かもしれませんが、まず、自分で自分の後始末ができない人は、人として、サイテー。そして、不倫反対派の私としては、郁子の心境はまったくを持って理解不能。なーんでそうなっちゃうわけ!?と、関西のおばちゃん如く小説に突っ込みを入れながら読み進む。そして、結末が(ネタばれしちゃいますけど)、自殺ですかっ!? その前に、旦那に電話を入れて、迎えにきてと懇願するなんて〜〜。自立しろよ〜、ありえな〜い!! 
と、叫んだところで、小池真理子さんの解説を読むと、以下のようにある。

話は少しそれるが、昨今、既婚者同士の恋を描いた小説に向けて、病的な潔癖さをみせ、反発してくる若い世代の読者が増えた。文学的に潔癖であるのなら、まだしも話は分かるが、そうではなく、たいていの場合、「不倫はよくない、人として許されることではない」とか「不倫をしたとたん、周囲も自分も不幸になる」といった、頑固で通俗的な道徳意識に縛られているにすぎないため、小説はそもそも、そのような姿勢で読むものではない、と説いても無駄であることが多い。

それってもしかして私のことですか!?
不倫するのはかまわないけど、人に迷惑かけないようにやって欲しいなぁ〜と、思うのは、ダメなんですかね!? 
確かに、人の心の機微を捉え、それを小説として読むことで、人間のいろいろな面が見えるのは確かですが、そして、それを私も楽しんで読んでいるけれど、趣味・嗜好を誰かにとやかく言われたくないなぁ〜〜
小説そのものよりも、あとがきに突っ込みに突っ込みを入れてしまった私でした。これは、小説とあとがきとセットで読むのが、超おすすめな作品です。


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