人のセックスを笑うな
友人の和代さんのブログには、小説を読む人はどんどん減っているとあるけれど、年々小説や文芸書を読む量が増加している私。
小説は確かに、楽しむために読みます。
和代さんはこう書いているけれど、私はどちらかというと勉強のために、小説を読んでいることの方が多いなぁ〜、と思いました。ビジネス書では学べないことが、小説ではいろいろ学べるから...
仕事柄、経営者の方とのおつきあいが多いのですが、実に彼らは様々な小説や文芸書を読んでおり、「なるほど、そういう読み取り方をするのか〜」と目鱗な出来事がよくあります。忙しいはずの人ほど、たくさん本を読んでいらっしゃるので、私もがんばらねば...と思います。
昔は9:1の割合でビジネス書を読んでいましたが、最近はこんな理由から5:5くらいになってきています。(6:4で若干ビジネス書が多いこともあるかしら?)
もちろん、楽しみながら読める作品も少なくないので(坂の上の雲は1月から読み始めたはいいものの、調べながら読んでいるので遅々として進まず、拷問状態になりつつありますが)、そういう意味では、いくつかの目的を達成しながら、読めるのは、楽しいとも言えるでしょう。
前置きが長くなりましたが、永作博美主演で話題となっている「人のセックスを笑うな」の原作を映画を観に行く前に読みました。2004年の文藝賞を受賞、2005年の芥川賞の候補作で有名な作品ですが、その過激なタイトルのあまり、手を出していなかった本。
内容
19歳のオレと39歳のユリ。恋とも愛ともつかぬいとしさが、オレを駆り立てた。歳の離れたふたりの危うい恋の行方は? せつなさ100%の恋愛小説。『文芸』掲載を単行本化。第41回文芸賞受賞作。
永作さんがインタビューの中で、タイトルを見て受けたくないと思ったけれど、原作を読んで、演じようと思ったというようなことをおっしゃっていたので、私も食わず嫌いをせずに、素直に読んでみようと手に取りました。
ユリのように生きられたら、もっと楽になるかもしれないな...
読み終わった直後の感想です。似たようなことを永作さんもおっしゃっていたけれど、本当にそう思います。
だからといって、私が奔放に生きるわけはなく、毎日着々とやるべきことを淡々とやって、その中で、自分なりの悩みや問題を1つずつ解決しながら、生きていく訳なんですけれど... もう少し、きっちりとらえ過ぎないで、流れにのって生きてみようかな。とは、思いましたが、それが果たして変わるのかどうかは、疑問。
この本を読むと、生きることに迷いながらみんな生きていっているのだと、思えます。その中で、どうやって自分なりの生き方を見つけていくのか。自分にとっての幸せって何なのか。考えさせられます。
不倫なわけだし、20歳も年齢が違うわけだし、やっていることは非道徳的なのだけれど、これも1つの恋愛の形なのかな...と思いました。
(総合評価:★★★★☆ 芥川賞候補になったのは納得。映画も観に行こうと思います)
業務連絡:Yへ、早速読みましたよ〜。例の本もゲットしました。
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