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Photo会社のとても尊敬している先輩から山元加津子先生の別の本を紹介されて(こちらもレビュー書きます!)、そして思い出した「1/4の奇跡」。入江富美子監督のドキュメンタリーです。この「DVD付ムック」には、山元加津子先生をはじめ、柳澤桂子先生、四方哲也先生、新原豊先生が寄稿されています。

内容紹介(Amazonより)
◆マラリアとの長い闘いの歴史を持つアフリカには、ある一定の割合で、マラリアにかかりにくい「強者の遺伝子」を持つ人がいる。しかし、「強者の遺伝子」を持つ人が生まれるとき、高い確率で、
そのきょうだいに重い障害を持つ人も現れてしまう。
その確率は、4分の1。
4人の子どもが生まれた場合、必ずそのうち1人は、重度の障害を持つという事実。つまり、人間がマラリアとの生存競争に勝つためには、マラリアにかかりにくい「強者の遺伝子」だけでなく、重い障害を引き受ける「弱者の遺伝子」も必要だった――。
生きる価値がある命とは何か。
生物の多様化とは何か。
「強者が生き残り、弱者は淘汰される」そんな定説をくつがえす、意外な実験結果。病気や障害が、私たちにとって必要だということを、各界の第一人者がわかりやすく解説。養護学校教諭と障害児らとの感動実話も満載!

2009年にコロンビアの友人からすごい日本人がいて話題になっているときいて、US出張のときに見た作品です。当時は、いろいろと思うことありすぎて、何もレビューを書きませんでした。
その頃、私の知人が妊娠していたのですが、お腹の子供が病気を抱えており、生まれてから数時間しか生きられないと分かった時期で、お腹の子供をどうするか?と悩んでいたのを近くで見ていたので... 
結局友人は子供を産み、生まれて数時間後、赤ちゃんはこの世を去りました。お葬式で彼女が言っていた言葉を今でも忘れることができません。
「流産もせず、死産もせず、生きて生まれるのであれば、たとえ数時間後に死ぬことになろうとも、それはこの子が決めた人生。そう思ったので、産みました。わずか数時間でもこの世に産まれて空気を吸って、がんばって生きようとする子供を抱けた。私はそれでいいと思うのです。」
私は同じ状況にあれば同じことをいえるだろうか? 逃げちゃうことを考えるのではないか? 
今このドキュメンタリー映画を見て、改めて思います。人間の進化には必要な人であろうと、自分がその子供の親であったらどうするのか? 自分がその1/4の子供であったら...進化のために、人類のために自分が必要なんだと、本気でそう思って、世を恨まず、親を恨まず、まっすぐに生きて行けるのか?
描かれている内容はどれも涙を誘い、そして、こうあれば素晴らしいだろうなぁと思うのですが、自分がそういうレベルには達せないと思ったり...
一部で、「1/4の奇跡論争」が起きているようですが、私はあくまでも個人としてどう捉えるのかに終始しようと思っています。

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