【映画】わが母の記
第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリ受賞をはじめ、第16回釜山国際映画祭のクロージング作品となり、海外では話題の作品「わが母の記」を東京独女スタイル様のご招待で見て来ました。
ストーリー(映画.comより)
井上靖の自伝的小説「わが母の記」3部作(講談社文芸文庫刊)を、「クライマーズ・ハイ」の原田眞人監督が映画化。役所広司、樹木希林、宮崎あおいら実力派キャストで10年間にわたる親子、家族の愛を描く。昭和39年、小説家の伊上洪作は、父が亡くなり母・八重の面倒を見ることになる。幼少期に母と離れて暮らしていたため距離を置いていた洪作だったが、妻や3人の娘、妹たちに支えられ、自身の幼いころの記憶と八重の思いに向き合うことに。八重は薄れゆく記憶の中で息子への愛を確かめ、洪作はそんな母を理解し、次第に受け入れられるようになっていく。第35回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で審査員特別グランプリを受賞。
主人公伊上洪作は、母に捨てられたと信じ恨みながら生きて来たけれど、父の他界、母のぼけが始まり、自分の残りの時間を感じながら、ぼけた母との怒濤の時間の中で、母の思いにふれ、母の愛を感じ、そして、母の死を迎え、映画は終わる。
「恍惚の人」を思い出させる作品です。
皆、いろいろな事情といろいろな想いを抱えながら生きて来て、時に、よかれと思ってしたことが、そうでなく受け入れられてしまうケースもあり、少しずつ歯車が狂って行くのだけれど、『たとえ時代が変わって困難な未来が訪れても家族の絆だけは変わらない』とあるように、「家族」であれば、何かをきっかけに、絆を取り戻すことができるのかもしれない。
生きている間にそれができるのであれば、(それができない人たちも多いのですが)それが一番いいのだろうなぁ...と思いながら、見ました。
笑いあり、涙ありの映画。人とのつながりを大切にしたいと思う映画でした。
4月公開です!
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