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11月にランメルモールのルチアを歌うため、練習に励む日々です。

ルチアの狂乱の歌が聞きどころのこのオペラ、いつも歌う時に思うのが
「ルチアが人を殺して、自分も正気を逸して死んでいくシーンなのに、なんで音楽がこんなに能天気!? 鳥のさえずり、それにこたえるソプラノ。ワルツが踊れそう。」

狂っていくルチアをそう表現しているのだけれど、ドニゼッティってホントにサディスティックだなぁと思いながら歌っています。


マリア・カラスのジュリアードのマスタークラスで、ルチアをテーマに取り上げているのですが、これがとても勉強になります。

本も持っているのですが、本だけでなく、こうしてyoutubeで見ることができると、具体的にどの部分をどう歌わなくてはいけないのか、どう解釈しなくてはいけないかが理解できます。

これ以外にも、論文などを漁って、ルチアについて解釈を深めて行っています。
その過程で、今まで使っていたカデンツァを変更することにしました。
今は、そのカデンツァが使われることも多いようですが、オリジナルに近いものは使っていなかったよう。

どの時代の音楽を想定するのか、これを考えるのに、いつも悩みます。

勉強と練習の成果があったのか、久しぶりにルチアをレッスンに持って行って歌ったら、「なんだかうまくなってない??」と先生に褒められました!!

ここ最近、ロシア物が多く、ベルカントを舞台にかけることが少なかったからかもしれませんが、ベルカントってやっぱりキレイで歌いやすい……

今年は、前半は5月にオケと演奏したグリエールのコンチェルトが中心で世界が回っていました。それが終わった後は、ストラヴィンスキーのオペラ「夜鳴き鶯」やアリャビエフ、リムスキー=コルサコフなど、相変わらずロシア物をやっています。リクエストがあったので、この秋はベルカントもやります。

いろいろと演じるのもとても楽しいです!!

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