ミュージカル:The Phantom of the Opera
何度も繰り返し観てしまう舞台が誰にでもあると思いますが、私にとっての「The Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)」はその1つ。舞台は今回で24回目、映画は数えきれないほど(たぶん50回は超えています)観ています。
何度も観てしまう理由は、私が10代の頃、クリスティーン役でオーディションを受けていたことがあるからだと思うのですが、クリスティーンを歌わなくなっても、何度も何度も観てしまうのは、もはや習性と化している!?
同じ時間帯に、Covent GardenのThe Royal OperaではチャイコフスキーのEugene Oneginが上演されていたのですが、チャイコって気分じゃないと、The Phantomへ行ってしまいました。今の生活を考えると、Oneginを観ておいたほうがいいのは百も承知なのですが...
The Phantomに話を戻すと...
自分が、歌っていたから、ものすごく厳しい目でチェックをしてしまうので、「そこまで言うことはないだろう!」と言われてしまいそうですが、はっきり言って、今回のThe Phantomは、時間とお金のムダ。大変残念なことに、クリスティーンがとっても下手でした。
とにかく、歌が下手。音があたってない。さらに、発音がとっても甘く、特に、iとeの発音は耳障りなほど、聞けたもんではない。ミュージカルだから、ベルカント(オペラの歌唱法の1つ)と違って当たり前なのですが、あそこまでiとeを横に広げてしまうと、ものすごく平べったい音になってしまうだけでなく、音があたらなくなります。英語は特にiとeの音が平べったくなってしまうので、もっと深い音を出さなければ、下品になってしまいます。
マイクにたよりすぎていて、ピアニッシモのところの腹式呼吸がきちんとできていず、声がかすれていました。マイクに頼らず、ピアニッシモはもっとぐっとおなかに力を入れてピアニッシモで歌えばあぁはなりません。
そして、カデンツァ。カデンツァのパターンが私好みではなかったというのは抜きにして、客をなめるなーと言いたくなるほど、間抜けなカデンツァで音をはずして、しかも複数の音が抜けていました。
あ、り、え、なーーーい!!!
と、叫びたくなるほど、ひどかった。
あぁこれならThe Phantomを見に行かず、Covent Gardenに行けば良かったと激しく後悔しました。
しかし、人の振り見て我が振り直せと言いますので、私もここに書いたことを人から言われないように、注意して歌おうと思いました(特に英語の発音のところ)。
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