告白
海外出張の飛行機の中で、映画公開で話題となっている「告白」の原作を読みました。
内容(「BOOK」データベースより)
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。
ものすごいスピードで読み終えてしまいました。人をぐいぐいと引き込む作品です。週刊誌の記事を読んでいるような、そんな感覚を起こさせますが、内容は「未成年の犯罪」と「人が人を復讐という形で裁いていいのか?」という重いものです。
個人的には客観性がなくなるので、人が人を復讐という形で裁くのではなく、やはり公の「裁判」という形で裁くのが一番いいのではないかと思っています。もちろん、犯罪を犯してしまった人には、それぞれの「理由」がありますが、それを公平な形で償ってもらうには、裁判制度しかないのではないかなぁと思います。
この本で怖かったのは、いじめという形で周囲が犯罪者の子を裁いていく様です。彼らにその権利があるのか? 非常に疑問を抱きながら、しかしこれが現実なのだろうと思いながら、読み進みました。
原作があまりにいいと、映画を見てがっかりするケースが多いので、この原作であれば、映画を見に行くのはやめようかなぁ~と思っています。
コメント ( 2 )
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こんにちは。
話題の作品、前から気になっていました。
早速読んでみようと思います。
いつも拝見してます。ありがとうございます。
感謝!
byくま
やっと読みました。
はまりました。
様々な視点からある出来事のストーリを
みていく進め方が斬新だと
思いました。
内容は確かに怖いものがありますね。byくま。