ビジネス思考を身につけよう!
「君の意見は『ジャスト・アイディア』なんだよね。それでは儲からないし、ビジネスにならない」
20代の頃、何度上司・先輩。同僚にそう言われたことでしょうか。一生懸命考えて提案したはずなのに、思いつきの意見だとばっさり切られる。もしかして自分は仕事人としての能力がないんだろうかと思い悩みながらも、やっばり、消費者としてモノを使っている私が言っていることのほうが消費者受けするはずだと心のどこかで思い、不貞腐れモードに入る日もありました。自分の考えをうまく表現できず、そして仕事につなげられずに、自分に対してイライラしながら、何度も悔しい思いをし、夜中のトイレで1人泣きました。
そんな悩みを抱えているのは自分1人だけではないことに気づき、そして、それを乗り越えた人たちがどうやってその悩みを「仕事力」に変えていったのかを理解し、自分なりの習得方法を見出そうとしたときに、私は初めて仕事人としてのスタートラインに立てたように思います。
ビジネスパーソンとして周囲に理解してもらえる「ビジネス言語力」と「ビジネス思考力」を身につける勉強をスタートしてから、どんどん仕事が楽しくなりました。また、上司や先輩に、最初からばっさり切られてしまうことなく、提案した中身をよりよくするための議論ができるようにステップアップしていきました。
今でもそのときの気持ちをはっきりと覚えていますが、20代後半のある日、新聞の一面に自分が手がけた仕事が掲載され、あまりの嬉しさに、その新聞を抱えて寝たほどでした。となりに寝ていたパートナーからはとっても邪魔にされ、不評でしたが……。自分なりにがんばってきたことが目に見える結果として出たことが何よりもうれしかったし、その頃から少しずつ、自分に自信が持てるようになってきました。
2004年に『ミリオネーゼの仕事術【入門】』(ディスカヴァトゥエンティワン)を出版し、講演活動をするようになってから、私と同じような悩みを持つ女性が数多くいることを知り、また、職場の女性たちも同じような悩みを抱えながら、しかし、答えが出せないままで仕事をしている姿を見て、「ビジネス思考力」を磨けば、女性も男性と仕事上でのパートナーシップを築くことができるのになぁと思い、『1日30分「思考力」エクササイズ』という本を作りました。
このコラムでは、『1日30分「思考力」エクササイズ」でご紹介した内容をベースに、職場でよく求められる提案書と企画書の書き方にフォーカスを当てながら、「ビジネス思考力」を磨き、それと同時に、ビジネス現場で使われる「ビジネス言語力」を身につけるテクニックをご紹介します。
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