シェークスピアの言葉には、人生の真理が詰まっている
“There is nothing either good or bad, but thinking makes it so.” – William Shakespere
物事によいも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる。
―ウィリアム・シェイクスピア
オペラや歌曲を歌っていると、シェイクスピアの作品をベースにした曲にたくさん出会います。シェイクスピアは、オペラの台本ではもっとも数を多く出しており、その数全体の1%と言われています(次がゲーテだそう)。
上記の名言は、ハムレットから。
ハムレットは、学生時代に読んだだけでなく、自分がトマ作曲のオペラ「ハムレット」のオフィーリアを演じたことから、大人になっても、何度も何度も原本にあたった作品です。ハムレットは、沢山の有名な名言を出しています。
“To be, or not to be: that is the question.(生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ。)”
この有名なせりふもハムレットからです。
私はどちらかというと、最初にあげたほうの言葉が好きで、「これってもしや大惨事!?」と思う出来事があったら、必ず、”There is nothing either good or bad, but thinking makes it so.” と唱えています。そうすると、「自分の思いこみかもしれない~」と、物事を前向きにとらえられるようになります。
シェイクスピアは、オペラの勉強だけでなく、ビジネスでも必要に迫られて、乱読した時期があります。グローバル企業のマネジメントとして仕事をするようになり、海外で英語でのディナーが増えた際に、「私には教養が足りなさすぎる!」と痛感した時です。
ディナーでの会話の端々に、シェイクスピアの作品のモチーフを使われたり、シェイクスピア作品からの引用をされたりして、みんなが「そうだねぇ~」という顔をしている中、一人、「なんのこっちゃ!?」となりました。その疎外感たるや……。思い出したくもない。
そういうディナーの場が続くのは、分かっていたので、帰国後、シェイクスピアをはじめ、古典作品を読み漁りました。
その成果が出てるなぁと思ったのが、先日、同じ声楽仲間から、ある英語の曲を和訳してほしいと言われたとき。仕事中だったので、とりあえずざっとみたら、真夏の夜の夢がモチーフとなっている曲だということがすぐに分かり、どういう訳を作ればいいか、ぱっと分かったときのこと。
勉強って、数日後に実がならなくても、何年かして実こともあるんだなぁと、思った出来事でした。
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