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トルストイ“If there was no suffering, man would not know his limits, would not know himself.”  - Lev Tolstoy

もし苦しみがなかったら、人間は自分の限界を知らなかったろうし、自分というものを知らなかったろう。 ― レフ・トルストイ

ロシアの文豪、トルストイ(英語だと、レフではなく、レオと表記されることが多いです)。「戦争と平和」や「アンナ・カレーニナ」などが有名です。「3びきのくま」や「イワンの馬鹿」もトルストイの作品で、このあたりは非常に読みやすいので(子供向けのお話ですから)、まだトルストイに手を出したことが無い!という方は、そこから入るのもおススメ。

 

ロシア音楽・文学に傾倒し始めて数年になるのですが、ロシア語で原著を読もうと「アンナ・カレーニナ」をサンクトペテルブルクで入手。帰りの飛行機 の中で、1ページも読めずに、挫折。単語が難しすぎました(笑) 「3びきのくま」か「イワンの馬鹿」にすれば良かったと、心から悔やみました。

 

本題からはそれますが、玄孫のウラジーミル・トルストイは、プーチン大統領顧問をやったりしていますね。悪妻と名高いソヴィア・アンドレーナヴナのことについて、以前、東大での講演で、13人の子供を育て、30人を超える孫たちを育てたことを話し、レフがなくなるまで愛していたことを強調して、悪妻説を一蹴したのを思い出します。

 

トルストイについて知りたい方は、「終着駅 トルストイ最後の旅」という映画がおススメです。トルストイの晩年、妻のソフィアとの確執を描いています。純ロシア映画ではなく、欧米映画の娯楽的要素がずいぶんと盛り込まれているので、映画として見やすいのが特徴。ウラジーミル・トルストイが東大の講演でも言ったように、そこまで確執は無かったようなのですが、世紀の悪妻と言われたソフィアをヘレン・ミレン熱演していて、映画としては非常に面白いです。

 

苦悩しなかったら自分を知ることができないというこの言葉は、映画の中のレフにぴったり…と思いながら映画を見ることになるでしょう。

 

で、これを読んだ後に、トルストイの伝記や、作品を読み直すと、また違った視点で物語が見えてきます。

 

ちょっとカンニングっぽくなりますが(最近私はNHKの回し者なんじゃないかと言われていますが、教育系はいい番組を作っていると思いますよ)、「100分de名著 戦争と平和」を読んでから、本編を読むと、さらによくわかります。

 

これを機に、ロシア作品を是非手に取ってみてください!

 

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