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絵: かたぎりもとこ

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思考力Excercise20:漏れなく、ダブリなく、ずれなく、考える技術で、MECEには2つのやり方があって、その1つがフレームワーク(枠組み)を使うことだと説明しましたが、今日はビジネスでよく使うフレームワークについてご説明します。

 

フレームワークとは、モノを順序だてて考える方法のことです。たとえば、日本語の文章を書くときに使う「起承転結」のようなものです。フレームワークを知っていると、物事を分解して考えやすくなるだけではありません。多くの人が知っている「分類の仕方」であり、いわゆる「ビジネスの共通言語」として使われているため、ビジネスのうえでのコミュニケーションがとりやすくなるメリットがあります。

 

ここでは、非常によく使うものだけをご紹介しますが、もっと詳しく知りたいと思った方は、来週ご紹介する参考文献を読んだり、ほかの人が使っているフレームワークでいいなと思うものがあれば、どんどん盗んで使ってみてください。使えば使うほど、身になっていくものです。

 

◆5W2H

学校でも習った5W1HにHow much(いくら?)を入れたものです。ビジネスをするうえでは、お金の流れる仕組みは不可欠なので、How muchが入っています。

この思考力エクササイズでも何度も出てきますが、ビジネスモデルを考えたりするときに非常に有効なフレームワークです。

 

Why (目的・ねらい)……何のために

What (課題)……何をどの程度

Where (対象範囲)……どこを対象に

How (実現手段)……どのようにして

When (実現時期)……いつまでに

Who (実現体制)……だれが

How much (必要費用)……いくらで

 

◆事業の現状分析の3C+1C

 

事業をおこなう際には、3つのCで始まる登場人物がいます。顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つで、これらを分析すると、事業の現状全体を分析したことになる、というフレームワークです。製造業など、業界によっては、卸などのチャンネルが重要な場合もあるので、その場合には、流通チャンネル(Channel)が加わった4Cとなります。

 

マーケティングの4P

マーケティングの教科書に必ず出てくるのが、マーケティングを4つのPに分解した「マーケティングの4P」です。4Pとは、ターグットとしている顧客に対して、どのような製品(Product)をどのような価格(Price)でどのような流通チャンネル(Place)使って、どのようなプロモーション(Promotion)をおこなうか、を指します。この4つのPを使うと、マーケティングについて重要な要素をはずすことはないと考えられています。

 

◆ビジネスプロセス

ビジネスプロセスとは、企業が顧客に商品やサービスを提供するまでに、どのようなプロセスを経ているかを表したものです。業種によって若千異なりますが、基本的には下の図のようなプロセスになります。このプロセスを利用して、自社が競合と比べてどこが劣っているのか、どこが優れているのかを分析したり、どの部分を改善したらいいのかなどについて検討したりします。

 ビジネスプロセス

 

 

 

 

◆消費者の購買心理プロセス(AIDMAの法則)

米国のローランド・ホールが提唱した消費者心理に着目した購買行動のプロセスです。モノを売るときに顧客にどうやってアプローチしたらいいか?あるいは、どうしてモノが売れないのか?などを考えるときに、このフレームワークを使います。

最近は、インターネットでの購買行動のプロセスとして、電通などが提唱しているのが、AISASというモデル。AIDMAの法則と似ているのですが、違う点はインターネットでよく使われる「検索」という行為を入れていることです。通常の消費行動には、AIDMAの法則を、ネットでの消費行動にはAISASモデルを利用するとよいでしょう。

AIDMAの法則

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