白磁の人

Photo_2 山梨出張のため、山梨を題材にした小説を探していたのですが、山梨出身、浅川巧の生涯を書いた伝記小説を思い出し「白磁の人」を持って、スーパーあずさに乗りました。

内容(「BOOK」データベースより)
朝鮮の、ことばを芸術をくらしをそして友を愛した人。かの国の白いやきもののように限りなく温かく、懐かしく、逢う人の心に沁みいった浅川巧の慈雨のごとき生涯。

植民地統治時代に韓国に渡り、林業技師として山々の緑化に尽くしただけでなく、兄の伯教とともに、「この本のタイトルともなっている「白磁」をはじめとした陶磁器が工芸品の中に宿る美を日本に紹介した浅川巧の生涯を描いています。

当時の朝鮮は、日本が持ち込んだ地籍法によって、多くの土地が没収されて、日本からの移民へ次々と払い下げられ、土地に愛着がない新しいオーナーたちは、木を伐採したあと、売り払ってしまったため、禿山となってしまっただけでなく、保水力を失って洪水を起こしてしまう、人間が災いを起こしている状態でした。この状態を危惧し、「朝鮮松の露天埋蔵発芽促進法」を制定し、朝鮮の山の4割を復元したというのだから、月並みな言葉だけれど、すごいとしか表現しようがない。心の底から湧き上がる信念と執念に基づく行動が、大きく世界を変えるのだと改めて思い知らされました。

題材となっている「白磁」の部分にも、いろいろと思うところはあるのだけれど、私はどちらかというと、緑化について、強く感銘を受けました。

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