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PhotoPhoto_2Photo_3カラマーゾフの兄弟を完読してから、ドストエフスキーにはまっております。新しい仕事に就いたばかりで、毎日ホントに仕事でいっぱいいっぱいで、しかも21日にはコンサートがあるので、読書がなかなか進まないのですが、毎日ちょっぴりでも、亀のようでもいいやと思いながら読んでいます。今日読み終えたのは「未成年」

(岩波より)
貴族でインテリゲンチャの主人公ヴェルシーロフは,齢不惑を過ぎて一家の主となりながら,霊肉の相剋に悩み「理想の女性」アフマーコヴァへの宿命的な情熱に破滅する.日陰の生いたちのために世を憤りながら,自由と父の愛を求めるその私生児アルカージイ.知的貴族の生命への憧憬を主題に,「父と子」を描く,作者晩年の名作.

ドストエフスキーの駄作と言う人もいる「未成年」は、個人的にはかなり好きな作品でした。タイトルの未成年はもしかしたら翻訳ミス!?と思う内容。未成年というよりも、少年から青年になって行く、そんな時期だからこそ、こういう主人公がいてもおかしくないし、そう考えると、スタンド・バイ・ミーもこれに近い作品なのではないでしょうか!?
次のステップに小説を書くという行為を持って行こうとしているんだろうなぁ...とドストエフスキー作品を次から次へと読んでいるからか、時の流れを感じることができる1作。
少年から青年になる時期だからこそ、こういう荒々しさというか、高慢さというか、激しさというか、そういうものが実にうまく書かれていると思いました。しかし、プロットが分かりにくいので、上、中の途中あたりまではかなり読むのがキツい。後半は、だーっと読めましたが、こういうプロットの分かりにくさが駄作と批判されるところなのかもしれません。
(総合評価;★★★☆☆ 体力のある若い頃に読んでおけば良かったとつくづく思います)


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