ランジェ公爵夫人
公開したばかりの「ランジェ公爵夫人」を観てきました。
内容(cinema cafeより)
19世紀パリ。ナポレオン軍の英雄・モンリヴォー将軍(ギョーム・ドパルデュー)は、パリの社交界の花、ランジェ公爵夫人(ジャンヌ・バリバール)への激しい恋の衝動に駆られる。公爵夫人はそんな彼に対し、思わせぶりにふるまい、彼の心を翻弄した。そして追い詰められたモンリヴォーは一転、恋に目覚めた彼女を、徹底的に無視するようになる。拒絶されたと思い込んだ夫人は、失意のうちに世俗社会から離れていく…。文豪バルザックの名作を基に描かれる、不可能の愛に生きる男女の物語。
バルザックの「ランジェ公爵夫人」を読んだのは、確か高校2年生の頃。おぼろげな記憶をたどりながら、映画を観ました。小説では19世紀の貴族階級の描かれ方にドキドキした記憶があったのですが、この映画は、恋愛に焦点をあてた映画になっていて、バルザックの小説の良さが半減しています。
しかし、カメラワークが非常によく、映画としての出来はかなりいいと思います。描写がキレイで、精密。心にもっと余裕のあるときに観たらきっと違う感じ方をするのでしょうが、今は余裕が無いなぁ..と改めて感じてしまいました。
(総合評価:★★★☆☆ 美術がホントに美しいので、原作を忘れれば、その美しさとヘビーな恋愛に没頭できるかも!?)
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ジャック・リヴェット監督作品「ランジェ公爵夫人」
フランス映画作家の中で、私が最も敬愛しているジャック・リヴェット監督の最新作「ランジェ公爵夫人」を、神保町の岩波ホールで見た。