【美術&文学】ムハ(ミュシャ)&カフカ
見るところが有りすぎて、見たいところが有りすぎて、猛烈な勢いで朝から夜まで街を歩き回ったプラハ旅行。
Prague cardを使い倒すのは相当大変と聞いていたけれど、これだけの数を回るには、Prague Cardを買った方が圧倒的に安い計算になるので、Prague Cardを購入。ほぼ全部見て回ることになるとは思っておりませんでしたが...計算してみると、元がとれるどころか、格安!
音楽、美術、建築物、文学と、興味の広さが、そして優先順位のつけられない優柔不断さが、超体力のいる旅行となるとは... でも、プラハ満喫で、満足です。
ミュシャとカフカもMUST CHECKのリストに入っていたので、ミュシャの素晴らしいステンドグラスのあるプラハ城内の聖ヴィート大聖堂(Katedrála svatého Víta)、ムハ美術館とカフカ博物館へ行きました。
ミュシャの作品はパリでもかなり見ていたのですが(そして日本にもかなりあるので、日本でも結構みられます!)、こちらはステンドグラスや、ミュシャがプラハに戻って来てからの作品、そして、油絵などあまり知られていない作品が多く見られました。オーストリア=ハンガリー二重帝国時代にチェコ語教育資金を集めるためのポスターなどは、ミュシャがどれだけ祖国を愛していたかが伝わってきます。
聖ヴィート大聖堂(Katedrála svatého Víta)は930年に作られたロマネスク様式の教会が、パレルーシュの設計でゴシック建築に生まれ変わったそう。20世紀頭に作られたミュシャのステンドグラス(保険会社がこれを作るスポンサーになったそう)も素晴らしいです。私の写真のテクのなさがバレバレな写真ですが(汗っ)
そのすぐ奥にあるヴァーツラフ礼拝堂も素晴らしく、アメジストやガーネットやゴールドで覆われていて、昔はボヘミアはすごくお金があったんだなぁと思いました。
市民会館の中にある「市長の間」の内装もミュシャの作品。
1Fにあるカフェ「カヴァールナ・オベツニー・ドゥーム(Kavárna Obecni Dům)」でランチをしたのですが、建物全体がアールヌーヴォー様式で、ステンドグラスも奇麗でした。
歩き回った後にほっとランチができる空間でした。ちなみに、2Fが禁煙席なのですが、2Fの客は私1人だけだったので、ウェイター独占状態。日本語を含む7カ国語を勉強中だそうで、日本語でがんばってオーダーを取っていました。誰に習ったのか「私は今年日本に歩いて行きます」と冗談を言っているところが、トルコで日本語を一生懸命使う商人を思い出させました。
そして、「変身」で有名なカフカの博物館へ。生前はあまり評価されず41歳でその生涯の幕をおろすのですが、他国からの侵略の歴史に翻弄された祖国チェコのように、カフカも自分の存在を問いながら生きて来た様子が、特に、父にあてた手紙の随所にそれが現れていて、この博物館へ行った後に読む「変身」は、また違った重みがあります。スペインシナゴーグの前にはカフカの像があり、ユダヤ人街で生まれたカフカの生家の前にも行ってみました。
一体1日でどれだけ歩くんだっ!?というほど、歩き回りトラムに乗った1日でしたが、芸術家がどのような人生を送ったのか、街を歩き、博物館へ行って勉強できるのは非常に良かったです。
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