グリーン・レクイエム/緑幻想
先日他界された氷室冴子さんと同時期に活躍していた作家、新井素子さんの「グリーン・レクイエム/緑幻想」を読む。
氷室冴子さんの本を読み返していて、新井素子さんを思い出して、この本を探しました。
学生の頃、何度もグリーン・レクイエムを読み返したことを思い出しながら、そして、なぜかその頃よくこの本を読んでいたYさんのジャージをきた横顔を思い出しながら、読みました。
ショパンというよりも、私の中ではなぜかラフマニノフが流れる小説なのですが、その音楽までもきっちりと頭の中で再現され、当時、学校をさぼって図書室の日だまりで本を読んでいた、その時の図書館のにおいや暖かい日差しまでもが再現されて、一瞬、タイムトリップしてしまったのかと思ったほどです。
緑幻想は、グリーン・レクイエムの直後の話。当時はまだ書かれていなかったもので、今回、グリーン・レクイエムを探している最中に、続きがあるのだと知り、買いました。
ある意味、ハッピーエンドで、私の中で描かれていたグリーン・レクイエムの続きとは違っていたけれど、静かな終わり方で、これはこれでいいかなと思いました。
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