歴史の使い方
堺屋太一氏の「歴史の使い方」を読みました。
<内容(Amazon.co.jpより)
「本能寺の変――明智光秀と豊臣秀吉の勝負は総論(ビジョン)の違いで決まった」「明治維新――社会を変える要因は、人々の美意識と倫理観」――どうすれば歴史を楽しく知ることができるのか。過去を知り、未来を読み解きながら、明日の決断をするための方法を、著者独自の歴史観と具体的事例を用いながら解説します。
2004年に出版された「歴史の使い方」の文庫版で、文庫版への序文で、著者は以下のように述べています。
歴史を「使う」には、今を歴史のどこに置くかが難しい。歴史を「活かす」には、歴史の大きな流れを捉えることが大切である。
そして、はじめの中に、以下のように書かれています。
歴史のアナロジーは、歴史に学ぶ警告であって、未来の予測ではない。歴史に学ぶとは、歴史を使って現実を判定することであって、歴史を真似ることではない。…(中略)… 歴史は多様だ。歴史の「使い方」もまた、さまざまである。これを一例として、あなた自身の歴史の「使い方」を考えていただきたい。
このように書かれていますが、私の歴史の知識といえば、理系だったからというのは言い訳ですが、かなり限定的。まじめに勉強したものは、アメリカにいた学生時代に、アメリカの学生が絶対に勉強しなくてはいけない、アメリカ史のみ。それ以外は、社会人となって、出張や滞在した国々の歴史を齧った程度。日本史にいたっては、歴史小説などを読むようになってから、歴史の参考書をさらっと読んだ程度で、知っているとはほど遠いレベルです。
ビジネスに「歴史を使う」までになるには、これからたくさんの勉強をしなくてはならないのだろうと思いながら、本を読み進みました。
この本では、日本史について、最初のパートでかなり言及していて、本の中ではよろしくないと書かれている高校の歴史の参考書を片手に、日本史をレビューしながら読みました。
#そうでないと私の知識レベルが低すぎるため
こうして、体系化された本をまず読むことで、歴史を楽しみながら読み解いていくポイントがわかるので、これからビジネスに歴史を活用しようと考えている方には、まず、この本から読むのをお勧めしたいです。
また、なぜ歴史の勉強をしなくてはいけないのか?と、子供に聞かれたときにも、この本は使えるなぁ~と思いました。私も子供の頃に、「単位をなんとか取らないといけない教科」と位置づけずに、まじめに勉強しておけばよかったなぁと、今更のように、悔いています。
#遅すぎるということはないのですが、年々勉強しなければいけないものが増えていくので、勉強が追いつかなくなっています。
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