氷室冴子さんを偲ぶ
私の大好きな作家の1人、氷室冴子さんが肺がんのため死去したというニュースを聞いて、彼女の作品を読み返しています。
彼女のジュニア青春小説新人賞佳作で入選し、デビュー作となった「さよならアルルカン」は、大人になった今でもものすごく好きな作品の1つ。10代の頃、なんど読み返したことでしょう。
「なんて素敵にジャパネスク」のシリーズが大ヒットしたけれど、私は同じような寮生活をしていたからか、「クララ白書」、「クララ白書ぱーとII」、「白い少女たち」が好きでした。リアリティ溢れる世界は、彼女の実体験がかなり入っていたとも言われます。
彼女の作品、「海がきこえる」はスタジオジブリがアニメ化したし、「クララ白書」と「恋する女たち」は映画化されました。ここ最近はあまり活動はしていなかったけれども、いい小説を書く作家さんだったと思っています。「海がきこえる」はアニメージュに連載されていた頃はリアルタイムで読んでいたほどの氷室ファンでしたが、(当時はアニメオタクでした。今は...少し卒業したと思っているけれど)、アニメ化は、原作の持ち味が壊されてしまうのではないかと、1ファンとして本当に心配しましたが、映画化されたものを見て、氷室ワールドがあまり壊されていなかったので、一安心したことを思い出します。
青春時代(こう文字で書くとなんだか恥ずかしいけれど)を一緒に過ごした作家の方が、51歳という若さで逝ってしまうのは、本当に悲しいですし、ファンとして、残念でたまりません。彼女の作品を読みながら、彼女の永遠を祈ります。合掌。
コメント ( 3 )
トラックバックは利用できません。
昨日、会社の同僚から”氷室冴子さんが亡くなった”と聞いて、二人でびっくりしました。
彼女も私も コバルト文庫で育った世代。平凡な中学生の私にとっては憧れの寮生活だった クララ白書、アグネス白書を何回も読みました。未だにドーナツを見ると クララ白書を思い出します。本当に、残念ですが、ありがとうございますとお礼を言いたいです。
私もこのニュースに悲しんだ一人です。
新井素子さんと共にコバルト文庫の双璧でしたものね。。。。
蕨が丘物語を読みたくなって中古本を入手した所です。合掌
kojireiさん、
ドーナッツを見ると思い出す方は少なくないと思います。私もその1人です。
TM-Kさん、
新井素子さんといえば、グリーンレクイエムが好きでした。
心に残った作品を書かれた方が逝くのは本当に残念でたまりません。