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今週の気になるニュースは、Googleのスカイボックス買収です。

このWSJの記事によると、今回の買収によって、Googleは2016年ごろまでに、地球全体の画像を高い解像度で1日3回取得できるため、かなり詳細にウォールマートの駐車場の状況データであったり、はたまたサウジの油田の状況データ等を入手することが可能になるそうです。

ウォールマート等の小売りは、売上予測がより精密に立てられるし、穀物相場の予測もしやすくなるのではないかとアナリストが解説しています。

Googleは自社のプラットフォームやサービスでの顧客滞留時間を高めることで、広告ビジネス(及び現在開発中の他のサービス)の収益を拡大し、ビジネスを展開しています。今回のようないわゆるデジタルプラットフォームのデータだけでなく、リアルなデータを直接解析できるようになることで、デジタルとリアルのビジネスのシームレス化はもちろんのこと、リアルビジネス単体でも、Googleプラットフォームへの顧客滞留時間は長くなります。当然ながら、オンラインの広告以外のビジネス展開もさらにリアルになってきます。

Walletの買収の時にも、かなり興奮しましたが(他社さんのことですが…)、今回の買収はそれ以上のインパクトがあるでしょう。

現在は、90%がオンライン広告収益ですが、近い将来、それ以外の収益が増えていくのではないでしょうか。

Googleの戦略について理解したい人は、1年ほど前の、ちょっと古い英語の記事になってしまいますが、Forbesに掲載された”Deconstructing Google’s Strategy: Will Google Eat Your Business Next?”という記事がおススメです。

ちなみに、どうやっていい買収ターゲットを探すのか?という質問をよく受けますが、私がGEやIBMの事業開発時代にやっていたのは、以下の方法です。

  • ベンチャーキャピタル、エンジェルに声をかけまくる
  • 銀行(都銀以外に地銀、信金)の融資部門に聞く
    (データベースを持っているので、領域別にリストを出してもらい、インターンをやとって、片っ端から調べる)
  • イノベーション大会を開く(賞金等を目当てに応募がある)
  • 大学・研究所の研究者に声をかける(インターンをやとって、北から南まで片っ端から調べる)

実際に何度も会って、欲しい技術・サービスかどうか見極めていました。

注:私が担当していたものは、シリーズBかC以上で、所属していた企業で、ある一定の規模のビジネスを創るための技術・サービス獲得の1つとしての事業開発です

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