(Movie) 天地明察
松竹さんのご招待で、映画「天地明察」の試写会におでかけ。
あらすじ(映画.comより)
2010年第7回本屋大賞を受
賞した冲方丁の小説を、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が映画化。20年以上の歳月をかけて日本独自の太陰暦を作り上げていく天文暦学者・渋川春海の姿を
描く。江戸時代前期、碁打ちとして徳川家に仕え、算術や星にも熱心な青年・安井算哲(後の渋川春海)は、4代将軍家綱の後見人で会津藩主・保科正之に目を
かけられる。その頃の日本では、800年にわたり使われてきた中国の暦にずれが生じはじめており、算哲は保科から新たな暦を生み出すという一大計画の責任
者に任命される。主演は「V6」の岡田准一。算哲の妻となるえん役に宮崎あおい。その他、中井貴一、松本幸四郎らが共演。
原作は、冲方丁原作の時代小説で、江戸時代前期、日本独自の
暦作りに専念した実在の人物、安井算哲の半生を描いたもの。
まずは、どこまでフィクションでどこまでノンフィクションなのか?という疑問は捨てて、素直に感動しました。安井算哲とその算哲を支える多くの人々。中でも妻のえん。
何度目頭を押さえてしまったであろう。
暦を作りかえるのに必要な観測と数理解析を、根性と気力だけでやり遂げたような人の一生をこうやってスクリーンで見ると、こみあげてくるものがあります。
今は当たり前の暦だけれど、鎖国当時の日本でこれだけの観測と数理解析を行い、何十年もかけて暦の誤りを訂正する。本当に気の遠くなるような作業です。そして、自分がやっていることが正しいかどうかは、日食や月食などの稀な現象でチェックしているわけで、それをチェックするだけでもどれだけ「待つ」ことをしなければいけなかったのか。
なんでも簡単に答えを出そうとする私には絶対できない仕事だぁ~と思いながら、ただただ安井算哲の成し遂げたことを尊敬するばかりです。
科学技術を学び、改良する日本人の原点をこの映画にみたのは私だけでしょうか?
さて、冒頭にあげた、これはフィクションかノンフィクションか?をこれからいろいろな文献をあたり検証してみたいと思います。まずは、原作から読んでみます。
(総合評価:★★★★★ 日本人の能力の原点、ここにあり)
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